仮想通貨の流行で一躍注目のテクノロジーとなったブロックチェーンですが、仮想通貨プロジェクトの中には、開発したブロックチェーン技術をビジネス利用に生かそうという試みを持ったものもあります。
RChainは、産業向けブロックチェーンプラットフォームという独自の方針を打ち出していて、今後の利用が期待される仮想通貨プロジェクトです。
今回は、そんなRChainを取引するためのオススメの取引所から通貨としての特徴、将来性までまとめて紹介したいと思います。
目次
RChainを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
RChainは、日本国内、海外含めても取り扱いがある取引所は非常に限られており、現在、正式に確認できるだけでは、5つの取引所のみとなっています。
取引通貨ペアを見てみると、親和性の高いイーサリアムとビットコインのみで、法定通貨での取引は行われていません。
イーサリアムやビットコインは、日本人ユーザーにとっても馴染みの通貨で広く流通しているので調達に手間取ることはないでしょう。
RChainを取引するためのオススメの取引所は以下の通りです。
- KuCoin
- ForDelta
- Idex
- Radar Ralay
取引量ほぼ100%を占めるKuCoinでの取引に限られる

RChainの取引量は、ほぼ100%をKuCoinによって独占されています。
それ以外の取引所は、4つで1%以下の取引量を分け合っている状態で、実質取引は行われていない取引所もあります。
RChainはマイナーな仮想通貨のなので、取引量を独占しているKuCoinで取引するのが無難でしょう。
KuCoinは、香港をベースとする信仰の取引所で、中国大手テクノロジー企業のアリババグループ系列に属しているため、運営基盤は強固なものがあると予測されます。
大手取引所に押されてまだまだシェアを伸ばしきれていないところはありますが、プラットフォームが日本語対応されていることなどから日本人にも馴染みやすい取引所となっています。
RChain(RHOC)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点で、RChainの将来性は高いと予測されます。
その理由は、以下の2つです。
- 成長へ向けて戦略的パートナーシップを締結
- イーサリアム財団の開発者が取締役に就任
成長へ向けて戦略的パートナーシップを締結

仮想通貨にとって、機能の実装やアップデートなどは方向性を決め、市場への大きなアピールとなる重要なファクターですが、実社会への普及のためには、どれだけ上手なパートナーシップを形成できるかも成功のポイントとなります。
RChainは、公式のホームページで戦略的パートナーシップを発表しおり、その積極性が伺えます。
Pyrofexは、ブロックチェーン関連技術の開発を行うアメリカのスタートアップ企業で、2018年の1月にRChainの開発面での強化を目的に戦略的パートナーシップを締結したことを発表しました。
また、RChainのブロックチェーンのビジネス利用を加速するためにPithiaというベンチャーキャピタルとパートナーシップを提携しています。
今の所、RChainは2018年に入っても新しくパートナーシップを締結するなど、積極的な動きを見せており、将来に対する影響としてはプラスとなるような材料を示しています。
イーサリアム財団の開発者が取締役に就任

Vlad Zamfir氏は、イーサリアム財団の開発者であり、2017年後半にRChainチームへの取締役としての加入が噂されていました。
その真偽は、今では明確なものとなっており、RChainの公式ホームページ上でもZamfir氏の名前とプロフィールを確認することができるようになっています。
RChainは、イーサリアムのブロックチェーンと親和性の高い技術を使用しているだけに、今後の開発面での躍進が期待できます。
RChain(RHOC)とはどんなコイン?

産業向けブロックチェーンプラットフォーム
RChainは、通常の一般利用者に向けた仮想通貨プラットフォームとは違い、産業向けのブロックチェーンプラットフォームを目指しています。
産業向けプラットフォームは、通常のブロックチェーンよりも高速な取引、セキュリティー、高いスケーラビリティが求められるため、ホワイトペーパーでも公開されているように、また違った理念を持っています。
RChainの開発・運営チーム
Rchainの開発・運営は、現在RChain CooperativeとRChain Holdingsの2つの組織によって牽引されています。
RChain Cooperativeは、オープンソースプロジェクトや機能開発を担い、RChain Holdingsは、機能の製品化、サービスの提供、インキュベーションなどビジネス面での成長を促します。
時価総額と発行上限数
時価総額は、日本円で600億円を超える規模となっており、仮想通貨市場全体では42位に位置付けています。
RChainの発行上限は、10億通貨が限度となっています。
RChain(RHOC)の良い点
Rho Virtual Machineを中核とした企業向けプラットフォーム
Rho Virtual Machine(Rho仮想マシン)は、RChainプラットフォームの核となるテクノロジーです。
Rho Virtual Machineは相互作用する複数のブロックチェーンからなるマルチチェーン構造を持っており、企業向けブロックチェーンプラットフォームとして、RChainに以下のような性能を提供するために役立っています。
独立性:スマートコントラクトなどのトランザクションは独立したブロックチェーンの上で処理され、必要に応じて他のブロックチェーンとの共有が行われます。Rho Virtual Machineのこの特性は、RChainの優れたマルチチェーン構造を実現しています。
スケーラビリティ:Rho Virtual Machineは、ワークロードの増加に合わせて仮想的なコンピュータリソースを割り当てて理想的なスケーラビリティを確保します。
パフォーマンス:Rho Virutual Machineは、RChainのパフォーマンス向上にも役立てられており、分散型アプリケーションの情報処理能力、可用性、リスポンスタイムなどブロックチェーンに求められる性能を満たしています。
独自のスマートコントラクト言語Rholangで効率よく情報を処理できる
RChainのスマートコントラクトには、独自のプログラミング言語であるRholangが採用されています。
Rholangは、並行言語と呼ばれており、並列で効率よく情報を処理することに適したプログラムを実装することができます。
並行言語でスマートコントラクトを構築することによって、同時進行で契約を実行することができ、スマートコントラクト利便性が向上するのです。
ERC20トークンなので様々なウォレットに対応している
RChainは、ERC20というイーサリアムのトークン規格に沿って開発が進められています。
ERC20のメリットは、イーサリアムの特性を利用しやすいだけでなく、ユーザーに対しても幅広いウォレットの選択肢を提供します。
仮想通貨を管理する上で、ユーザーにとってERC20トークンであるということは、大きなメリットでもあります。
RChain(RHOC)の悪い点
今後の発展は企業でのユーズケースなどの実績次第となってくる
RChainのリリースは2017年1月と、比較的新しい部類に入ります。
2017年末からの仮想通貨バブルに乗って、時価総額をあげたものの、他と同様に2018年5月現在は回復基調ではあるが突き抜けない様子です。
RChainは、アプリケーションサービスは企業間でのブロックチェーンの利用などを想定して開発されているプロジェクトで、開発に関しては順調な印象があるものの、ここから価値を上げるためには明確な利用価値を示さなければいけません。
開発段階を抜けていないのかもしれませんが、他の企業向けブロックチェーンプロジェクトに対して差をつけるためにも一刻でも早く実績を上げる必要があるでしょう。
まとめ
RChainは、アプリケーションサービスや商用利用を想定し、Rho Virtual Machineなどのコア機能を実装したハイパフォーマンスなブロックチェーンプロジェクトです。
開発面などの強化を目的にパートナーシップを結んだり、親和性の高いイーサリアムの開発者をチームに加えたりと積極的な動きもあり将来期待の仮想通貨だと言えます。
もし、RChainに興味があり、投資を考えているのであれば、今回紹介した情報を中心にじっくり検討してみることをおすすめします。