ビットコインやイーサリアムなど普及が期待されていますが、取引の承認時間など実用的な問題を抱えています。
それらの問題を解決するために数多くの仮想通貨がビットコインやイーサリアムの基礎技術を応用して開発されてきました。
Aeternityもそれらの仮想通貨の一種で、イーサリアムをベースに開発されました。
今回は、そんなAeternityのおすすめな取引所から、特徴、将来性までまとめて紹介したいと思います。
目次
Aeternityを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Aeternityは、日本での取り扱いこそありませんが、海外では確認できるだけで30以上の取引所での取り扱いがあります。
取引の通貨ペアは、ビットコインが取引量の50%以上を占め、残りはアメリカドルとのペグ通貨USDTとイーサリアムが大部分を分け合っています。
海外に取引口座を開き取引することになる日本人ユーザーでも、とりあえずはビットコインさえあれば大抵のところで取引が可能です。
Aeternityを購入するためのオススメの取引所は以下の通りです。
- Binance
- Gate.io
- Liqui
- CoinBene
大手取引所のBinanceであれば取引価格、流動性共にトップレベル

Aeternityの取引価格は、取引所によってはアメリカドルベースで10セント以内程度の価格差が生まれています。
取引通貨や手数料なども違うので、一概に比べることは難しいのですが、取引価格が購入者にとって安い方が有利なことは変わりありません。
Binanceは、Aeternityの取引量の約60%を獲得しており、取引量2位のGate.ioを大きく突き放しています。
Aeternityに関して言えば、Gate.ioも十分な取引量を獲得していますが、それでもBinanceの半分程度です。
両者の取引価格を比較してみると、アメリカドルベースで5セントほどBinaneの方が安く取引されています。
取引の流動性が心配なマイナーなアルトコインですが、Aeternityに限って言えば、Binanceで口座開設を行えば、流動性リスクも取引価格も有利なもので取引することができるでしょう。
Aeternity(AE)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点で、今後Aeternityの将来性は高いと考えられます。その理由は以下の2点です。
- 2018年以降のロードマップに期待がかかる
- SoftUniとの提携でブロックチェーン教育に乗り出す
2018年以降のロードマップに期待がかかる

Aeternityは公式のホームページで、2017年以降からのロードマップを公開しています。
2018年は1Qにセキュリティーアップデート、2018年2Qは主なAeternity機能であるメインネットのローンチが控えています。
開発プラットフォームのgithubにはテストネットが公開されており、Aeternityのネットワークに接続、Aeternity通貨の管理、仮想通貨の送金、マイニングなどを試すことができます。
今後、メインネットが公開されれば、価格にとってプラスの影響を与える可能性が予測されます。
SoftUniとの提携でブロックチェーン教育に乗り出す

SoftUniは、ブルガリアに拠点を置くエンジニアのためのソフトウェア教育プログラムを有する機関です。
2017年8月に、AeternityはSoftUniとのパートナーシップを提携し、ブロックチェーン技術の教育に乗り出すことを発表しました。
まだまだ、目新しい技術であるブロックチェーン技術を広めていくことに意欲的で、Aeternityは開発者の育成、そこから得られる研究成果やフィードバックの獲得を目的としているようです。
この教育プログラムは、始まったばかりで種まきの段階だと考えられますが、長い目で見ればAeternityにとってもプラスの投資だと言えます。
Aeternity(AE)とはどんなコイン?

現実的な普及を目指してイーサリアムをベースに開発された
Aeternityは、イーサリアムが実社会に普及するためにネックとなっている取引承認の速度などを解決し、実用的な普及を目指して開発された仮想通貨です。
イーサリアムの基礎技術を基にされており、ERC20という規格の上で開発されました。
スマートコントラクトなど、イーサリアムの特徴的な機能も兼ね備えています。
Aeternityのホワイトペーパーには詳細が記されています。
スマートフォンネイティブな設計
Aeternityの特徴として特質すべきところは、スマートフォンネイティブな開発理念を持っているところです。
多くの仮想通貨が、パソコンでの利用からスマートフォンでの利用に対応すると言った流れに沿っているのに対して、Aeternityはスマートフォンでの利用を第一に設計されています。
本来であれば、比較的大きなコンピューターリソースを必要とするマイニングも、Aeternityならばスマートフォンで実行することができるのです。
時価総額と発行上限数
Aeternityの時価総額は2018年の4月現在、日本円で900億円程度で、仮想通貨市場全体の24位に位置付けています。
通貨の発行上限は未定で、メインネットのローンチ後に決定されると言われています。
Aeternity(AE)の良い点
コンセンサスアルゴリズムにはCuckoo Cycleを採用した

Aeternityはブロック承認のコンセンサスアルゴリズムにCuckoo Cycleと呼ばれるテクノロジーを採用しています。
このCuckoo Cycleは、ビットコインやイーサリアムなどが採用する主流のPoW(プルーフ・オブ・ワーク)とPoS(プルーフ・オブ・ステーク)の混合型のアルゴリズムと言われています。
PoWは、取引の透明性は高くなるが、マイニングに膨大なコンピューターリソースを必要とし、PoSは仮想通貨を担保として所有することによってマイナーの信頼性を評価し効率良いマイニングを行うことが特徴です。
また、ビットコインやイーサリアムなどのマイニング方式はGPUベースのマイニングであるのに対して、Aeternityはメモリベースのマイニングを行います。
Aeternityのマイニング方式の方が消費電力が少なく、ライトな環境でも動作するため、スマートフォンを活用してのマイニングが可能となっています。
分散型オラクルシステムで正確な契約履行を行う

スマートコントラクトの履行は、外部の機関が公表する情報や事実に左右されることが多々あります。
仮想通貨でいうオラクルシステムとは、その外部情報を正しくブロックチェーンに取り込み、反映させるための仕組みで、スマートコントラクトの正確な履行に役立てられています。
Aeternityの機能的な特徴として、分散型オラクルシステムという点が挙げられます。公表された外部データを改竄できないようネットワーク全体で運用することができ、不正などの問題を回避します。
ブロックチェーン外でスマートコントラクトを処理できる

イーサリアムは、スマートコントラクトをブロックチェーン上で行うことでスケーラビリティ問題を引き起こしているひとつの要因となっています。
Aeternityは、ステートチャネルと呼ばれるブロックチェーンの外でスマートコントラクトを処理する技術を有しています。
スマートコントラクトをこのステートチャネルで処理し、結果だけをブロックチェーンに書き込むことによってブロックチェーン状の負荷を最小限に抑えます。
Aeternity(AE)の悪い点
CTOの交代など組織内のゴタゴタが開発面での不安要素

イーサリアムに代わる仮想通貨として期待されるAeternityですが、開発面で不安要素を抱えています。
2018年6月までのメインネット公開を公表しているAeternityですが、開発責任者のCTOのZack氏がチームを抜けるとの発表があり一部コミュニティからも不安の声が出てきています。
後任は、Joel Reymont氏が引き継ぎましたが、今後開発スケジュールにどのような影響が出るのかは未知数です。
まとめ
Aeternityは、イーサリアムをベースに開発された実社会への現実的な普及を目標とした仮想通貨です。
分散型オラクルやCuckoo Cycleのコンセンサスアルゴリズム、スマートコントラクト をオフチェーンで処理するためのステートチャネルなど期待できる機能を実勢しており、期待も高いと考えられます。
一方、開発責任者の交代劇によるリスク要因も抱えており、今後の展開から目が離せなくなっています。
もしAeternityに興味があり、投資をしてみようと考えているのであれば、今回紹介した情報を基にじっくり検討してみることをおすすめします。