仮想通貨の中には、匿名通貨と呼ばれる取引の匿名性を高めた特性を持つものがあります。
Bytecoinと呼ばれる仮想通貨は、今日の匿名通貨の基礎となっていると言われている歴史ある仮想通貨です。
今回は、そんなBytecoinのオススメの取引所、将来性、特徴などをまとめて紹介します。
目次
Bytecoinを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Bytecoinは、仮想通貨としては比較的歴史ある仮想通貨で、知名度もありますが、取り扱っている取引所はそれほど多くありません。
現在、正式に取り扱いを確認できるだけで、4箇所存在します。
残念ながら日本国内では取り扱いがなく、取引する場合は海外の取引所の口座開設を行うしか方法はありません。
Bytecoinが取引できるオススメの取引所は以下の通りです。
- HitBTC
- Poloniex
- Stocks.Exchange
- CREX24
HitBTCであれば法定通貨、仮想通貨どちらでも取引できる

HitBTCは、HIT Solution Incというイギリスで取引所の登録がある企業が運営するサービスです。
特徴は、あまり知名度のないマイナーな仮想通貨でも取り扱いがあるところで、一部の投資家には重宝されています。
Bytecoinの取引量を見てみると、このHitBTCが全体の取引量の90%以上のシェアを占め、2位のPoloiniexを大きく引き離しています。
HitBTCでBytecoinを取引する場合、アメリカドル、ビットコイン、イーサリアムなどを利用できます。
日本在住のユーザーであれば、わざわざ外貨を調達するにも手間がかかるので、メジャーな仮想通貨で取引できるのは大きなメリットです。
Bytecoin(BCN)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点ではBytecoinの将来性は高いと考えています。理由は以下の2つです。
- 運営チームがSNS上などでもアクティブな活動を見せる
- 他の仮想通貨にも応用される優れた匿名技術
運営チームがSNS上などでもアクティブな活動を見せる
仮想通貨の中には運営基盤がしっかりしていないために、プロモーション活動や開発、企業との提携などの進捗が思うようにいかないケースが多々見受けられます。
その点、Bytecoinは運営チームがしっかりと活動を行なっており、SNSなどでも頻繁に発言や発表をなどを行なっております。
歴史ある仮想通貨ですが、継続して活動が途切れていないことは、他の仮想通貨と比べて期待できる点だと言えます。
他の仮想通貨にも応用される優れた匿名技術

今や匿名通貨と呼ばれる仮想通貨は数多く存在しますが、それらの匿名通貨のほとんどはBytecoinの基礎技術を応用したものです。
Monero、Dash、Zcashなど少なくとも10以上の仮想通貨でBytecoinの基礎技術が採用されています。
Bytecoinの開発は2012年と、仮想通貨にしては古いですが、現代でも通用する高い技術力があるからこそ多くの仮想通貨に技術が利用されていると言えます。
Bytecoinには今後も匿名通貨としての優れた技術を生み出す存在として期待がかかります。
Bytecoin(BCN)とはどんなコイン?

世界初の匿名通貨として比較的長い歴史を持つ
Bytecoinの公開は2012年とアルトコインの中でも比較的長い歴史を持ちます。
匿名通貨としての機能を兼ね備えた仮想通貨としては世界初です。
ブロック生成までは120秒
Bytecoinは、ビットコインと同じくPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用しています。
ビットコインの取引承認、ブロックの生成までは約10分かかりますが、Bytecoinは約120秒で済みます。
時価総額と発行上限数
Bytecoinの時価総額は、2018年の3月現在で日本円で約1000億円程度となっており、全体のランキングで49位に位置しています。
発行通貨は1800億通貨程度となっています。
Bytecoin(BCN)の良い点
CryptNightという匿名性の高いコンセンサスアルゴリズムを採用している
暗号技術を利用する仮想通貨には、正しい通貨としての記録を残すために鍵のやり取りを行うために何かしらのコンセンサスアルゴリズムが実装されています。
例えば、ビットコインであればSHA-256というものが実装されています。
CryptNightは、Bytecoinに実装されるアルゴリズムで、匿名性の高い取引を実現するための中核としての役割を担っています。
リング署名で証明者の特定を防ぐことができる

cryptonoteより引用
リング署名は、Bytecoinの送金の際に、どのアカウントが送金者なのかを特定しにくくする機能です。
日本でも江戸時代などに一揆などの主犯かなどの特定を防ぐために輪を描くように署名を行なっていたことがあり、リング署名はその仕組みによく似ています。
リング署名は、複数のアカウントがひとつのトランザクションの署名に関わることによって、どこが送金元なのか、第三者に情報が漏洩することを防ぎます。
ブロックチェーン上での取引の追跡が極めて困難

cryptonoteより引用
Bytecoinの匿名性の高さは、取引の追跡が難しいということにも要因があります。
Bytecoinでの資金のやり取りは、ワンタイムキーとワンタイムアドレスと呼ばれる、単一の取引毎に生成される使い捨ての公開鍵とアドレスを利用して行います。
この仕組みは、毎回アドレスが変わるのでそれに紐づく仮想通貨の価値などを追跡することが困難になります。
また、Bytecoinにはブロックチェーンの構造にも取引を追跡しにくくなる仕組みが施されています。
通常のブロックチェーンは、派生することはあるものの基本的には一直線の構造となっているのですが、Bytecoinのチェーンはツリー状に広がっています。
こうすることによって、トランザクションの履歴を追うことを難しくしているのです。
取引承認はハッキング対策が施されている
Bytecoinのコンセンサスアルゴリズム、CryptoNightにはキーイメージという特性があり、リング署名をする際に二重支払が起こりにくいようになっています。
また、PoW型の仮想通貨特有の問題として認識されているマイニングリソースの寡占化による51%攻撃にも耐性があるとされています。
Bytecoin(BCN)の悪い点
匿名性の高さが仇となる可能性がある
Bytecoinの特徴は何と言っても匿名性の高さですが、世界的に仮想通貨の規制の流れではこの匿名性がマイナスな要因として一部問題視されています。
匿名通貨は取引の実態が掴みにくい分、マネーロンダリングやダークマーケットでの利用、犯罪組織での資金のやり取りなど犯罪に利用されてしまうという現実があります。
特に欧米や中国などでは、仮想通貨を規制する流れにあるので、匿名通貨であるBytecoinは将来的に大きなマーケットを失ってしまう可能性があります。
新しい匿名通貨の台頭による差別化の必要性
Bytecoinは世界初のCryptoNightを実装した匿名通貨ですが、現在では派生したMoneroやDashなど機能性に優れた匿名通貨が多数存在します。
Bytecoinは歴史や知名度こそありますが、機能面では新規匿名通貨に遅れをとっている感が否めません。
今後、他の匿名通貨との差別化となるような動きがなければ、他の通貨にシェアを奪われてしまうかもしれません。
まとめ
Bytecoinは、世界で初めて匿名通貨として開発された歴史ある仮想通貨です。
コンセンサスアルゴリズムにはCryptoNightというものが採用されており、リング署名やワンタイムキーやワンタイムアドレスなど独自機能のバックボーンとして役立っています。
その技術力の高さとは裏腹に、世界市場は仮想通貨の規制が強まっており、将来的にリスクを抱えているのもまた事実です。
もしBytecoinに興味があり、投資を考えているのであれば、今回した情報を中心にじっくり検討してみることをおすすめします。