仮想通貨やブロックチェーンが有効なテクノロジーだと認められつつある今では、様々な機能を実装した新しい仮想通貨が次々と開発されています。
Quantumはビットコインとイーサリアムのいいとこ取りをした仮想通貨と言われていており、メジャーな仮想通貨が社会に認められつつある状況ならではの発想です。
今回はそんな人気仮想通貨のいいとこ取りをしたQuantumのオススメの取引所から特徴、将来性まで紹介したいと思います。
目次
Quantumを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Quantumの知名度は高く、海外の多くの取引所が取り扱っています。
残念ながら日本国内ではまだ取り扱いはありませんので、投資をするなら海外の取引所で口座開設をしなければいけません。
取引ペア通貨を見て見るとビットコインとイーサリアムで75%を超えており、法定通貨では韓国ウォンで10%程度取引されている程度です。
日本ユーザーであればビットコインやイーサリアムの主要仮想通貨で取引できるので問題はないでしょう。
Quantumを取引するためのオススメな取引所は以下の通りです。
- Lbank
- Binance
- OKEx
- Huobi
取引量で圧倒的な差をつけるLbank

Quantumは幸いなことにBinanceやOKEx、Huobi、Bithumbなどといった海外の大手取引所も取り扱っているので選択肢は豊富にあります。
その中でも、圧倒的な取引量を誇るのがLbankと呼ばれる取引所で、市場全体の半分以上を占め、Quantumに関して言えば流動性に問題はないでしょう。
Lbankはビットコイン、イーサリアム、両方の通貨ペアに対応しており、どちらかを保有しているのであれば取引に利用できるので新たに取引通貨を用意する手間とお金がかかりません。
選択肢として上記で紹介した大手の取引所も悪くないですが、Quantumの取引価格などもさほど変わらないので、流動性の高いLbankをオススメします。
Quantum(QTUM)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点ではQuantumの将来性は高いと考えています。理由は以下の2つです。
- UBTCのエアドロップがQuantum保有者を対象に実施される
- 中国とのビジネスコネクションに期待
UBTCのエアドロップがQuantum保有者を対象に実施される

UBTCはユナイテッドビットコインと呼ばれるビットコインからハードフォークした新しい仮想通貨ですが、2018年1月にQuantum保有者を対象にエアドロップを実施したことが明らかになりました。
新しくローンチした仮想通貨のエアドロップは、マーケティング効果があり、さらには保有するコイン側にもエアドロップを受け取りたいユーザーたちの需要拡大が見込める有効なマーケティング手法として認知されつつあります。
Quantumもエアドロップに向けて価格上昇が見られ、需要を拡大しています。
この需要拡大は一時的であるとの声もありますが、知名度の向上や取引量をあげることには間違い無いので、長期的なQuantumの価格上昇に期待です。
中国とのビジネスコネクションに期待

Quantumの発案者であるパトリック・ダイは中国大手ECであるアリババという企業の出身で、中国のテクノロジー業界に大きなコネクションを持っていると言われています。
中国は大きな市場を抱えるだけに、仮想通貨の需要の拡大は中国へのビジネス展開できるかが大きなカギになります。
その点、中国との強いつながりを持つQuantumは、中国企業や金融機関などとの連携が期待されます。
Quantum(QTUM)とはどんなコイン?

シンガポール発の仮想通貨
新しい仮想通貨の開発といえば中国や欧米で活発に行われているイメージがありますが、Quantumはシンガポール発の仮想通貨です。
開発や運営はQuantum財団が行なっており、オープンソースプロジェクトとして扱われています。
仮想通貨の公開は、2016年の12月となっています。
イーサリアムとビットコインのいいとこ取り
Quantumの開発はイーサリアムとビットコインのいいとこ取りと形容されることがあります。
ビットコインの強固なブロックチェーンとイーサリアムの優れたスマートコントラクトをはじめとするそれに準ずる機能を実装することにQuantumの優位性があると考えられています。
時価総額と発行上限数
Quantumの時価総額は1500億円を超え、仮想通貨市場全体で15位と好位置につけています。
通貨の発行上限は1億通貨となっており、上限が毎年1%づつ上昇するようになっています。
Quantum(QTUM)の良い点
AALによりビットコインとイーサリアムの特性を受け継ぐ
AALとは、Account Abstract Layerの略称でQuantumの理念を実現するために大きな役割を担っています。
Quantumには、基本的なブロックチェーン機能を提供するQTUMレイヤーとEVM (イーサリアムvirtual machine)レイヤーと呼ばれるイーサリアムのスマートコントラクト機能を提供するふたつの階層があります。
AALはこれらふたつのレイヤーをつなぐ役割を果たすことで、ビットコインのような強固なブロックチェーンとイーサリアムの利便性の高いスマートコントラクトを同時に実装することを可能としているのです。
効率の良いPoSのコンセンサスアルゴリズムを採用
Quantumの取引を承認するコンセンサスアルゴリズムはPoS(プルーフ・オブ・ステーク)を採用しています。
誰でもマイニングに参加できる取引の透明性の高いビットコインのPoW(プルーフ・オブ・ワーク)に比べると、PoSでは取引を承認する人物が限られているため効率良い通貨システムを構築することができます。
PoSにおける承認者は通常、対象となる仮想通貨を大量に保有しなければいけないため、わざわざ資産価値を下げるような不正を抑止する狙いがあります。
DAppプラットフォームとしての開発をすすめる
DAppとは、Decentralized Applicationの略称で、日本語では分散型アプリケーションとも呼ばれている新しいアプリケーションの運用方法です。
DAppは、イーサリアムなどのプラットフォーム上でも開発が進められており、その有用性は企業などからも高く認められています。
仮想通貨のような分散型のプラットフォームでアプリケーション機能を提供することで、セキュリティの強化やサーバーダウンなどのリスクを回避する可用性を高めることにつながります。
Quantumも今後、DAppマーケットなどを組み込んで、利便性の高いDAppプラットフォームとしての発展を目指しています。
UTXOで高い匿名性やセキュリティーを実現
UTXOはUnspent Transaction Outputと呼ばれる技術で、ビットコインにも採用されていた通貨としてのシステムの基礎にあたります。
イーサリアムなどはアカウントのアドレスに通貨の残高が直接紐づいており、匿名性やセキュリティーと言った点では弱みを抱えています。
一方、UTXOを採用するQuantumは、アカウントのアドレスにUTXOを介して残高を管理しており、アカウントの情報を見ただけでは直接的に残高がわからなくなっています。
このことから、UTXOはイーサリアムなどの通貨システムと比べると優れた機能だということができます。
Quantum(QTUM)の悪い点
中国の規制に影響される可能性がある
Quantumは、シンガポール発の仮想通貨として大きな注目を浴びていますが、その価格は意外にも中国の動向に大きく左右される可能性があります。
Quantumの価格は、中国へのビジネス展開や中国との共同開発などと言ったニュースなどのプラスのポテンシャルもすでに織り込まれていると考えることが妥当でしょう。
そんな投資家の期待とは裏腹に、中国は今、ICOの制限や取引所の一部閉鎖など仮想通貨への規制を強めようとしています。
今後、中国が仮想通貨の規制に本腰を入れるのであれば、Quantumの価格にはマイナスの影響を与えることが予測されます。
まとめ
Quantumはシンガポール発のイーサリアムとビットコインのいいとこ取りを目指し開発されるオープンソースプロジェクトです。
その基礎は、前述したAALやUTXO、PoSと言ったユニークな技術によって成り立っており、今後の開発でも独自路線での開発が期待できます。
中国市場の影響も大きくリスクを抱えていますが、市場が巨大なだけにそのポテンシャルも測りきれないものがあります。
Quantumに投資を考えているのであれば、中国の動向や開発の進捗を見ながら、最新の情報を元に、今回紹介したことを中心に検討してみることをおすすめします。