ゴーレム(Golem/GNT)の価格は上がる?今後の将来性と購入できる取引所・販売所

アルトコイン

仮想通貨のひとつであるゴーレム(Golem/GNT)はインターネットで繋がったコンピューターの計算リソースをまとめ、分散型のスーパーコンピューターを実現するイーサリアム上のアプリケーションです。

この記事ではゴーレムの仕組み、良い点や悪い点、今後の予定などをくわしく解説していきます。

ゴーレムを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?

ゴーレム(Golem/GNT)を購入するのに適した仮想通貨取引所はこの3つです。

  1. 〈海外〉Huobi(フォビ) おすすめ
  2. 〈海外〉Upbit(アップビット)
  3. 〈海外〉Bittrex(ビットレックス)

Huobi(フォビ)での購入をオススメする理由

Huobi(フォビ)は香港(中国)拠点の仮想通貨取引所です。日本では2017年12月にSBIホールディングスと提携発表したことで名が知られるようになりました。(※2017年4月9日時点でSBIホールディングスとの提携は解消されています。)

Huobiは仮想通貨の取扱数が100種類弱で、通貨の人気投票やHuobiトークンで売買すれば手数料が割引になることなど、日本で人気のバイナンスと似ている仮想通貨取引所と言えます。

本題のゴーレム(Golem/GNT)を購入するのになぜHuobiが適している理由は、ゴーレムの取引量が最も多い仮想通貨取引所がHuobiだからです。

CoinGeckoより引用

ゴーレムは2017年4月9日時点で仮想通貨時価総額ランキングで68位となっています。時価総額トップ10位以上と比べると取引量は少ないため、取引量が多い仮想通貨取引所を選ぶと売買がスムーズに行えます。

ゴーレム(Golem/GNT)の将来性は?これから価格は上がる?

記事執筆時点では、ゴーレムの将来性は非常に高いが開発が困難かつ長期にわたるため時価総額ランキングが上がっていくか不明瞭であると考えています。

理由を3つにまとめて説明していきます。

  1. ゴーレムの目指す分散型スーパーコンピューターは巨大市場
  2. 開発チームは週に1回活動報告があり信用できる
  3. 完成する製品の性能が期待通りの可能性は低い

ゴーレムの目指す分散型スーパーコンピューターは巨大市場

ゴーレムについて説明する前に「クラウドサーバー」「スーパーコンピューター」「分散型」というキーワードについて簡単に説明していきます。

スーパーコンピューターは日本が誇るスーパーコンピューター「京」が有名です。

あなたが普段使っているパソコンやスマホの中に入っているCPUという部品がありますが、これを大量につなぎあわせる(並列化する)とデータの高速処理が可能なスーパーコンピューターとなります。(※ものすごく簡素化して説明しています。)

また自分でデータなどを保存するためのサーバーを持たず、AmazonやMirosoftなどの企業が有料で貸し出しているサーバーを利用してスマホアプリやウェブサイト運営をしている会社が増えています。

これをクラウドサーバーと言い、特定の企業が運営しているため「集中型」のサービスとなります。

「京」も時間で貸出をしており、「京」全体を借りる場合は1時間120万円で借りることができます。「京」も理化学研究所が運営しているため「集中型」のスーパーコンピューターとなります。

そしてゴーレムは「分散型」の「クラウドサーバー」または「スーパーコンピューター」を作るプロジェクトです。

ゴーレムへの参加者は自分の持っているコンピューターの計算能力(CPU)の一部を貸し出し、ゴーレムはそれらをまとめ、仮想スーパーコンピューターを作り、その計算能力を借りたい人に貸し出します

ゴーレムが実現するとスーパーコンピューターのような高性能な計算リソースをより安い利用料で利用できるようなると考えられています。

クラウドサーバー市場は世界的に成長している巨大市場のため、ゴーレムがその市場の一部でも獲得できれば経済的なインパクトは計り知れません。

開発チームは週に1回活動報告があり信用できる

ICOで資金調達したプロジェクトは、壮大な目標を掲げていることが多いです。その中には資金調達後に全然開発が進まなかったり、初期のテスト製品であるアルファ版やベータ版だけをリリースして音沙汰がなくなったりするケースもあったりします。

同様にP2Pの分散型スーパーコンピューターを実現しようするゴーレムの開発は、非常に壮大かつ困難なものです。

しかしゴーレムの開発チームは開発の進捗報告や、ゴーレムに関連する技術の説明記事などをブログやtwitterなどで定期的に発表しています。

ブログについては月に3、4記事を平均的に投稿しており、これほど安定的に活動報告をするプロジェクトはまれです。

ゴーレムの開発は非常に難しく長期間にわたるものですが、開発チームが開発をしっかり進めているプロジェクトとして信用できると考えています。

完成する製品の性能が期待通りの可能性は低い

ゴーレムは膨大なコンピューターをつなぎ合わせスーパーコンピューター並の性能を持ったクラウドサーバーを作り上げるものです。

これは過去実現した人も企業もいないプロジェクトであり、本当に実現できるのかは懸念を持たれています。筆者は開発チームが信用できることから製品自体は作り上げることはできると考えています。

しかしゴーレムは実現が難しいプロジェクトのため、予定通りの機能や性能を発揮できるかは不明瞭です。今のところ性能を下げるような発表はありませんが、全4段階ある開発過程のうち1段階目でだいぶ開発時間を使っています。

あまりに開発時間が長くなっていくようなら性能を下げてでも次の段階へ進むこともありえます。開発の中途発表で性能ダウンさせるような兆候が出ればゴーレムの価格は下落するでしょう。

これまで書いてきたとおりゴーレムはP2Pの分散型スーパーコンピューターの実現という期待できるプロジェクトあると同時に、実現は難しく完成する製品が予定通りのものにならない可能性もあります。

ゴーレムに投資する際には開発チームの発表を注意深く確認する必要があります

ゴーレム(Golem/GNT)とはどんな仮想通貨?

ゴーレムとは分散型スーパーコンピュータープロジェクト

上記の「分散型スーパーコンピューターが実現するとどうなる?」で簡単に説明しましたが、ゴーレムはP2Pの分散型スーパーコンピューター(クラウドサーバー)を実現するプロジェクトです。

ゴーレムに参加する人は3種類に分けれられます。

  1. 利用者(リクエスター)
  2. 提供者(プロバイダー)
  3. 開発者(ディベロッパー)
ゴーレムを使って計算したい、インターネットサービスを運営したい人を利用者。ゴーレムに自分のパソコンの使っていない計算能力を提供する人を提供者。そのゴーレム自体や周辺のアプリケーションを開発する人を開発者と呼びます。

2016年末にICOで資金調達

2016年9月19日にICOを実施し、8,596千ドル(約10億円弱)を調達しました。

日本発のCOMSA(コムサ)が約100億円近く調達したりと2017年のICOと比べると桁が少ないように感じます。もしゴーレムが2017年にICOしていれば当時の5倍〜10倍は調達できていたかもしれません。

ゴーレムはイーサリアム上で稼働するDApps

ゴーレムはイーサリアム(etherreum)のブロックチェーン上で稼働するDApps(分散型アプリケーション)です。

補足
DAppsを簡単に説明すると「中央管理者のいない流通可能なトークンを利用したアプリケーション」となります。 

ゴーレム内で使用する仮想通貨「GNT」

ゴーレム内で使用する仮想通貨はGNTと表記してます。GNTは利用者がゴーレムを利用するとき提供者への支払いなどに使われます。

GNTは2016年のICO時に10億GNTが発行されました。10億GNTが上限となっているため、今後GNTが新しく発行されることはありません。

ゴーレムのコンセンサスアルゴリズム

ゴーレムのコンセンサスアルゴリズム(合意形成)はPoW(プルーフ・オブ・ワーク)を採用されています。

ゴーレムは上記にあるようにイーサリアム上で動くDAppsのため、ゴーレムはマイニングのようなネットワーク維持のための仕組みをイーサリアムに依存しています。

ゴーレム(Golem/GNT)の良い点(メリット)

分散型スーパーコンピューターの実現

現在ビックデータと呼ばれる一般的なソフトウェアでは扱うことが難しいデータ群の解析が企業や研究機関で重要視されています。他にもAI(人工知能)を構築する手法「ディープラーニング」など巨大で複雑なデータ処理をする重要性は増すばかりです。

日本が誇るスパコン「京」は1時間120万円で借りることができますが、これは決して安い金額ではないこと、そもそも京を扱う方法が難しいこと、利用には審査が必要なことなど膨大なデータ処理のための方法としてはハードルが高いと言えます。またAmazonが提供するクラウドサーバー「AWS」などで処理をするのは潤沢な資金が必要になります。

現在はスーパーコンピューターは誰でも簡単に利用できるものではありませんが、ゴーレムが実現すれば普通の企業や人が簡単にスーパーコンピューター並の計算能力にアクセスできることが期待されています。

高性能な計算リソースを求める企業や人には選択肢がひとつ増え、既存のクラウドサーバ提供企業に価格の下げ圧力がかけられる可能性もあります。

完全競争市場の構築で利用料は安い

現在、クラウドサーバー・サービス市場はAmazonやIBMなど大手企業に独占されています。

総務省ホームページより引用

ゴーレムの創設者たちはこのような状況は価格高騰を招き、クラウドサーバーを借りる利用者にとって不利な状況であると考えています。

ゴーレムは高性能な計算リソースを必要する人と、使っていない計算リソースを提供する人を直接結びつけるため完全競争市場を構築できるため利用料は安くなります。

クラウドサーバー・サービス市場規模は急成長している

総務省ホームページより引用

上記は世界全体のクラウドサーバー・サービス市場の売上高の推移の図表です。この市場は年20%以上の成長を続けている成長市場です。

新規事業が成功する条件のひとつとして成長市場で事業を行うことは大切です。ゴーレムはこの市場の中で分散型クラウドサーバー・サービスという独特なポジションにいて目立ち、競合が少ないのことは良い点です。

信用できるゴーレム開発者たち

ゴーレムはポーランドの首都ワルシャワを拠点に、現地のエンジニアによって開発されています。

さきほどゴーレムの開発陣は定期的に情報公開をすることをお伝えしましたが、例えば一見不利に見える内容も正直に書くチームでもあります。

ゴーレム開発チームには「いつ今の開発ステージは終わるのか?」「当初のスケジュール通りに進んでいないが進捗はどうか?」など質問がたくさん送られてくるそうです。

そのような質問に対する回答として、ゴーレム運営のCEOは「時間がかかってしまっているのは事実だが、私たちは焦って製品をリリースさせるつもりない」といった旨のブログを投稿しています。

これを読んで筆者はゴーレムの開発者達は信用がおけると感じました。多少機能を減らしたりバグを放置してでもスケジュール通りにリリースすればGNTの価格は上がりますし、GNTに投資している人にも喜ばれます。

しかしゴーレムの開発チームにはそういった道を選択せずに、文句を言われようが良いものを作るという姿勢をそのブログ記事から感じました。

ゴーレム(Golem/GNT)の悪い点(デメリット)

開発が複雑で時間も掛かること

ゴーレムのもっとも懸念されるデメリットは完成までの開発に約4年かかることです。

これは分散型スーパーコンピューターというまだ世界で誰も作ったことがないものを作る以上仕方のないことですが、開発期間が長くなると下記のようなデメリットがあることに注意すべきです。

  • 競合他社がゴーレムよりも早く製品を完成させてしまう
  • リリースまで長いため投資家に注目されづらく忘れられる
  • 開発チームのモチベーション低下

データ内容がオープンになってしまうこと

ゴーレムはその仕組上処理するデータが公開されてしまうため秘匿性が高いデータの計算には使えない可能性があります。

例えば氏名や電話番号など個人が特定できる情報はもちろん使えませんし、ネットでの購入履歴のような個人を特定できるかもしれない情報の扱いもゴーレムで処理させるのは難しいかもしれません。

病歴や投薬歴、身体データのビックデータから新しい治療薬を見つけることなどにスーパーコンピューターは使用されています。現在スーパーコンピューターで計算されているデータ群で一般に公開してもよい割合というのは少ない可能性があります。

しかしイーサリアム自体に秘匿性をもたせるプライバシー保護技術の議論が進んでおり、イーサリアム上のDAppsであるゴーレムもこの問題は解決できる可能性があります。

イーサリアムに依存してしまうこと

ゴーレムはイーサリアム上のDApps(分散型アプリケーション)のため、マイニングやコンセンサスアルゴリズム(合意形成)などをイーサリアムに依存しています。

可能性は低いですが今後イーサリアムに重大な問題が発生し、イーサリアムが廃れていった場合はゴーレムに多大な悪影響を及ぼすことになります。

ゴーレム(Golem/GNT)の今後は?

ゴーレムには4段階のメジャーバージョンアップが設定されています。

  1. Brass Golem(ブラスゴーレム)
  2. Clay Golem(クレイゴーレム)
  3. Stone Golem(ストーンゴーレム)
  4. Iron Golem(アイアンゴーレム)
blass(真鍮(しんちゅう))→clay(粘度)→stone(石)→iron(鉄)と開発段階が上がる毎にゴーレムが強くなっていくネーミングになっています。

2018年4月8日時点で第一段階である「Brass Golem」を開発しています。

Clay Golem(クレイゴーレム)のリリース

2018年中開発着手予定。第一段階で実装した分散型スーパーコンピューターの基礎技術を土台として、APIやレジストリ等の機能を導入し、ゴーレムをいろいろな目的で使えるようにする予定となっています。

Stone Golem(ストーンゴーレム)のリリース

ゴーレム全体のセキュリティとシステムの安定化施策を実行予定。2019年中開発着手予定。

Iron Golem(アイアンゴーレム)のリリース

ゴーレムが広く使われるためにアプリケーション開発者のためのいろいろなツールを提供予定。

まとめ

ゴーレムが実現しようとしている分散型スーパーコンピューターはAirBnBやUberなどに代表されるシェアリングエコノミーのひとつでもあります。

個人や企業が持つパソコンはいつも稼働しているわけではないので、空いているときに貸し出すというのは合理的です。

筆者はゴーレムのようなまだ誰も実現していないようなサービスや製品が好きですのでゴーレムを応援しています。

しかし開発期間は長く、その間にゴーレムより優れたサービスが出る可能性もありますし、ゴーレム自体の開発が進まないかもしれません。

短期的に投資したいという場合には開発が次のステージに移る2、3ヵ月前くらいに買うのが良いでしょうか。直前だとすでに織り込み済みの価格になってしまっていると考えられるので短期売買の場合はタイミングに十分注意しましょう。