アルトコインは様々な用途に向けて開発され、ビットコインにはない特性を持った仮想通貨が数多く存在します。
Cardanoという仮想通貨プラットフォームで開発されたエイダコイン(ADA、以下Cardanoに統一)も優秀なアルトコインのひとつです。
今回は、そんなCardanoの特徴や将来性とオススメの取引所を紹介します。
目次
Cardanoを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Cardanoの取引を通貨ペアで見てみると、その70%を韓国ウォンが占め、韓国では主要な仮想通貨のひとつとなっています。
2018年3月時点では日本国内では、まだ取り扱いがないため、購入するためには海外の取引所の口座を開設するほか選択肢はありません。
海外では、仮想通貨に興味があれば誰でも名前を知っているような大手取引所がCardanoを取り扱っているので心配は無用です。
ほとんどの場合、韓国ウォン、アメリカドルかアメリカドルとの交換レートが保証されているUSDT、またはビットコインでの購入となります。
Cardanoを購入するためのオススメの取引所は以下です。
- Binance
- Bittrex
- Upbit
- CoinNest
Binanceは知名度、取引価格ともに問題ない

Binanceは、世界最大級の仮想通貨取引所で、100種類近くの仮想通貨を取り扱っています。
日本人ユーザーの取り込みも積極的で、日本語対応にも力を入れています。
Cardanoの取引はビットコイン建てで行うことができ、Binanceの取引量はUpbit、Bittrexに次いで第3位となっています。
取引価格をチェックすると、Binanceは最も安い部類に入り、他の大手取引所と肩を並べています。
Binanceは日本でも有名な取引所なので、海外の取引所に抵抗感がある人も安心して取引できる環境と言えるでしょう。
Cardano(ADA)の将来性は?これから価格は上がる?
オンラインカジノの世界的流行で需要が予測される

Cardanoはもともとオンラインカジノ向けプラットフォームで開発され、その決済通貨として発行されるようになりました。
オンラインカジノといえば、インターネットさえあればどこからでもカジノゲームを楽しむことができると、世界的にマーケットを拡大しています。
この調子でオンラインカジノがその人気を継続すれば、オンラインカジノでの公平で迅速な決済を大きな特徴とするCardanoは需要の拡大が期待できます。
東工大とのプロジェクとでさらなる研究開発に期待がかかる

Cardanoの技術は実は日本でも注目されていて、Cardanoの開発期間と東工大は提携を過去に発表しています。
具体的内容は、暗号通貨およびブロックチェーン関連技術の共同研究の推進、グローバルな人材となりうる研究者の育成、研究者に対する国際的な研究協力の促進、と両者にとってメリットがあります。
東工大で特別講座を行ったり、情報交換を通じて、これらをの目標に向けて活動しています。
コミュニティの基盤がしっかりしている

仮想通貨にとってコミュニティは改善策の検討やユーザーとのつながりを維持するために非常に重要な役割を担います。
Cardanoはプラットフォーム上のフォーラムやロケットチャットというサービス上で、ユーザー同士のコミュニケーションや開発者との議論が活発に行われています。
今後も、Cardanoはコミュニティによって継続的な発展が期待できます。
Cardano(ADA)とはどんなコイン?

Cardanoとエイダコインの関係性
Cardanoは仮想通貨プラットフォームで、その上で発行された専用通貨がエイダコイン(ADA)なのです(本記事では全てCardanoに呼び方を統一しています)。
Cardanoはゲームやカジノといったコンテンツとの関わりが強く、公平なオンラインカジノプラットフォームとして利用されることで普及を目指しています。
30億人の財布になるために開発された
Cardanoはスイスに本社を置くカルダノ財団によって開発されました。
30億人の財布になることを最終的な目的に掲げており、今現在はオンラインカジノプラットフォームとして利用されていますが、仮想通貨としての汎用化を目指しています。
30億人とは、国家に身分を保証されておらず、銀行口座も利用できない状況下にある人々の人口です。
Cardanoはそれらの人々に通貨や銀行口座の代わりとなるような仕組みを提供したいという理念のもと開発や普及活動が行われています。
発行上限と時価総額
発行上限は450億通貨で、2018年3月現在までに約80%程度が発行されています。
時価総額は、日本円で240億円程度で仮想通貨全体で8位の規模を誇ります。
Cardano(ADA)の良い点
独自PoS(プルーフ・オブ・ステーク)ウロボロスがすごい
仮想通貨の承認システムでPoSといえば、そのマイナーの信頼度が重要視されます。
具体的には、保有している仮想通貨の数と保有している期間の組み合わせでアルゴリズムによってそのマイナーの信頼度を測っています。
メリットとしてはPoW(プルーフ・オブ・ワーク)で問題しれている51%攻撃を受けないことや、素早い取引承認、そして大量の情報処理を必要としない分少ないリソースでマイニングを完了させることができるという点です。
Cardanoの独自PoWであるウロボロスは、これに加えて強化された暗号化モデルによる強固なセキュリティと開発が便利になるモジュール化という特性を持ち合わせています。
特にモジュール化は、開発の観点で非常に優れたアイディアで、プログラムをパーツごとに扱い、変更、再利用しやすくなるという利点があります。
これによって、仕様変更の際にも部分的変更を加えれば良いので、わざわざハードフォークを起こさなくても運営を継続しながらアップデートできるのではないかと言われています。
専用ウォレットダイダロスでセキュリティ面も安心
Cardanoにはダイダロスと呼ばれる専用ウォレットが存在し、保管するためにはこれを利用しなければいけません。
ダイダロスは利用者のセキュリティ面での不安を解消するために開発されたHDウォレットで、自分のパソコンにインストールして仮想通貨を管理します。
ダイダロスには取引履歴の確認やバックアップ機能などついており、現在モバイル版にも着手しています。
ステーキング機能の実装で保有者にメリットが生まれる
ステーキングとは、株式投資でいうところの株主配当のような位置付けで、ある一定量の仮想通貨をほぼ保有しているだけで配当がもらえるという、仮想通貨の投資家にはメリットの大きい機能です。
Cardanoは、専用ウォレットダイダロスにエイダコインを保有しているだけで、年間9%から6%程度の配当が付くような仕組みを構築中で、実装は2018年4月以降を予定しています。
ステーキング機能が実装されれば、さらに魅力的な仮想通貨になることは間違いありません。
Plutusによるスマートコントラクトは実用的
Cardanoもイーサリアムと同様にスマートコントラクトを実装しています。
スマートコントラクトは条件付けをすることで取引を完了させる機能で、オンラインカジノでの利用が想定されるCardanoにはぴったりです。
Plutusは高機能なスマートコントラクト機能という位置付けで、複雑な条件付けも瞬時に構築でき、その国の税制やガバナンスにも対応できるとして高く評価されています。
Cardano(ADA)の悪い点
一時は詐欺コインとして認知されてしまったこともある
今でこそCardanoは、仮想通貨全体で時価総額8位を誇る人気コインとなりましたが、一時日本では詐欺コインではないかという認識をされていた時期があります。
理由は、日本でプロモーションのまずさが原因だったのではないかと推測されています。
日本でのプロモーションを担当した人物のひとりが、以前ノアコインという仮想通貨の宣伝で失敗し信用を落としており、それが今回のCardanoにも影響したのではないかと言われています。
何が詐欺コインなのかは判断が難しいですが、一度負のイメージがついてしまったことは事実で、日本市場からは敬遠される存在となってしまうかもしれません。
オンラインカジノ規制は普及へのリスクとなる
オンラインカジノでの利用を主なターゲットとするCardanoは、どうしても規制との戦いをしいられてしまいます。
オンラインカジノは世界的に見れば需要は伸びるかもしれませんが、世界最大の市場であるアメリカでは全面的に禁止されています。
アメリカ政府は、国内外のオンラインカジノ問わずに居住者の利用を禁止しており、ギャンブル中毒者の抑制やラスベガスなど国内娯楽産業の保護を促進しています。
もちろん、多くの国でオンラインカジノは利用できますが、それは各国政府の合意があってというよりもグレーゾーンの場合が多々あります。
今後、オンラインカジノが勢力を拡大していけば、利用の可否の決断を各国は迫られるでしょう。
世界が規制の方向に流れてしまえば、その際はCardanoにも大きなインパクトがあることが予測されます。
まとめ
Cardanoは、オンラインカジノプラットフォームという唯一無二の存在になりつつある仮想通貨です。
ダイダロスやウロボロス、ステーキングといった独自の取り組みで、高いセキュリティや拡張性を実現し、技術的にも今後注目される要素も多々あります。
ただし、オンラインカジノというグレーゾーンでの普及を目指しており、世界の流れによっては足場が不安定になってしまう可能性もあります。
Cardanoに投資を検討の際にはこういった世界のトレンドをウォッチして判断を下さなければいけません。
ぜひ、この記事を参考にCardanoの購入を検討して見てください。