Youtubeやインスタグラムなど様々なSNSで活躍するコンテンツクリエイターに、金銭に変換できるバーチャルギフトを贈ることができるGIFTO(GTO)。
この記事ではGTOがどのような特徴を持つ仮想通貨なのか、その将来性や購入方法まで詳しく解説していきます。
目次
仮想通貨GIFTO(GTO)を購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
GIFTO(GTO)を購入できる国内の仮想通貨取引所は2018年7月時点ではありません。
GTOの購入は海外取引所を利用する必要がありますが、GTOの取扱がある取引所を下記にまとめました。
- OKEx(オーケーイーエックス)
- Upbit(アップビット)
- Bithumb(ビッサム)
- Binance(バイナンス)
- Bittrex(ビットレックス)
- BancorNetwork(バンコールネットワーク)
この中でGTOの購入にオススメな取引所はOKEx(オーケーイーエックス)です。
OKExでの購入をオススメする理由

CoinGeckoより引用
GTOは韓国の取引所BithumbとUpbitでの取引で全体の4分の3以上を占めています。
BithumbについてはGTOの取引手数料が無料期間中のため、Bithumbでの取引が急上昇しています。
しかしBithumbでの取引のほとんどはKRW(ウォン)であるため、日本居住者がわざわざKRWをペア通貨にして取引するのは不便です。
そこで筆者はGTOの取引にはOKExをオススメしています。
OKExはBinance、Huobiと並ぶ世界最大規模の仮想通貨取引所です。
現物取引の手数料は0.15%(maker)からと手数料も高くなく、GTO以外の仮想通貨の取引高も多いためアルトコイン投資に適した取引所となっています。
仮想通貨GIFTO(GTO)の将来性は?これから価格は上がる?
仮想通貨GIFTO(GTO)は記事執筆時点の時価総額ランキングは96位となっています。
2018年3月時点の順位は250位前後でしたが、2ヶ月後の5月に90位台まで急上昇しました。
筆者はGTOは今後大きな提携などがない限り開発が進んでも時価総額ランキングはあまり上がらないのではと考えていますが、その理由を3つにまとめて解説していきます。
- GIFTOはバーチャルギフトを贈るための仮想通貨
- すでに2000万DLの動画配信アプリに導入されている
- 投げ銭や競合サービスと差別化できていない可能性も
GIFTOはバーチャルギフトを贈るための仮想通貨
GIFTOは換金性のあるバーチャルギフトの売買や贈ることができるツールであり、GTOはそのバーチャルギフトの売買に使われる仮想通貨です。

GIFTO公式Youtubeより引用
GIFTOの仕組みはYoutubeやインスタグラム、各動画配信サービスなどSNSで活躍するコンテンツクリエイターに、ファンが購入したバーチャルギフトと贈ることができるサービスです。
ファンは取引所でGTOを購入し、そのGTOでバーチャルギフトを購入しクリエイターにプレゼントします。
プレゼントされたクリエイターは取引所でバーチャルギフトを法定通貨に変えることができます。
GIFTO開発チームはクリエイターたちの収入源がSNSからの広告収入に依存していることと、その広告を管理するのがSNSや代理店、マーケティング会社など中央集権的組織のみであることを課題と捉えています。
GIFTOは視聴者であるファンから直接収入を得る手段を提供することで、コンテンツクリエイターが安定的にコンテンツを作れるようになることを目指しています。
すでに2000万DLの動画配信アプリに導入されている
GIFTO開発企業のAIGは世界で2000万ダウンロードされている動画配信アプリ「Uplive」を2016年にリリースしています。
Uplive上では法定通貨で購入したバーチャルギフトをUpliveで配信するクリエイターに贈る仕組みはすでに存在していますが、GIFTOではこの仕組みをUpliveだけではなくtwitterやインスタグラム、facebook、Youtubeなど様々なプラットフォーム上で活躍するクリエイターにバーチャルギフトを送れるようになります。
GIFTOのような新しいサービス、プロトコルはユーザーに使ってもらうハードルは高いものなのですが、すでに多くのユーザーを抱えているUpliveでGIFTOが導入されるため、初期のユーザー獲得をする手段があることがGIFTOの有望なポイントです。
Upliveは2017年の売上が100億円超とUplive単体でも十分な市場規模を持っています。
投げ銭や競合サービスと差別化できていない可能性も
投げ銭とはtwitterなどSNS上でモナコインなどの仮想通貨を送金することなのですが、バーチャルギフトとはいっても換金性のあるものを贈ることには変わりません。
投げ銭とバーチャルギフトの違いは下記の通りです。
- 贈られたものの金額がすぐにはわからない
- 贈られたときに派手なエフェクトがバーチャルギフトにはある

GIFTO公式ブログより引用
上の画像はUpliveのバーチャルギフト送付時の画面ですが、バラやペガサスなどのバーチャルギフトが贈られているシーンです。
Uplive上ではこのように派手な演出があるため、バーチャルギフトと投げ銭の差別化がされています。
なぜバーチャルギフトが派手な演出とギフトという形を取っているかと言えば、生配信時に視聴者がリアルタイムでギフトを贈ったとき演出が派手な方が配信時の話題に取り上げやすいことと、贈られたものがバラやペガサスであれば金銭を受け取るよりいやらしくないことです。
リアルタイム性がある動画配信アプリ上ではバーチャルギフトの特徴はプラスに働きますが、リアルタイム性が低いSNSではあまり効果的なものではないと考えられます。
むしろバーチャルギフトから法定通貨に交換するときに手数料(20%)を取られる分だけマイナス面が大きい可能性もあります。
GIFTOはすでに導入される動画配信アプリがありますが、他SNSでも使われるのは難しいのではないかと考えています。
Uplive上だけで使われるだけでは時価総額ランキングは上がるどころか下がると思われます。
しかしGTOは他のライブ動画配信アプリなどで利用されるといった提携や導入が今後出てくれば、GTOの時価総額ランキングは上昇するとも考えています。
仮想通貨GIFTO(GTO)とはどんなコイン?
発行上限枚数は10億枚
GTOはイーサリアムブロックチェーン上で発行されたERC20トークンであり、その発行上限枚数は10億枚となっています。
記事執筆時点のGTOの流通量は約5億3千枚となっています。
開発企業は香港拠点のAIG社
GIFTOの開発企業は2013年設立、香港が本拠地のAsia Innovations Group社です。
世界各国に8つのオフィスと300人以上の従業員を抱え、2017年の売上は140億円と急成長しているモバイル向けエンタメを提供する企業です。
また創業者のAndy Tianはマサチューセッツ工科大学のコンピューターサイエンスの博士号を持ち、Zynga中国法人のゼネラルマネージャーや、googleの中国法人でAndroidを中国市場に導入などの経歴を持っています。
ウォレットはMEWがオススメ
GTOはERC20トークンですので、マイイーサウォレット(MEW)が利用可能です。
その他ERC20トークン対応のハードウォレットやモバイルウォレットは多いですので、すでに使われているウォレットをそのまま利用できる可能性は高いと思われます。
仮想通貨GIFTO(GTO)の良い点(メリット)
ICO時の資金調達金額は少なめだった
GIFTOは2017年12月にICOを実施し1分で32億円の資金が集まりました。
調達金額の上限を32億円に設定していたというのは、2017年12月に行われたICOとしては少なめの金額となります。
ICOでの調達金額が少なければ、そのトークンを欲しいと考える投資家が多くいる状態で上場後も取引がされます。
逆に調達金額の上限がなく何百億と調達したトークンは、上場後は売りたい人が多い状態のまま値下がり続けているものもあります。
初上場からICO価格を割っていない
前述したようにGIFTOはICOでの調達金額が少なめだったことも影響し、初上場後もICO時の販売価格を一度も下回っていません。

TradingViewより引用
2018年1月から6月は仮想通貨の価格が全体的に下降・停滞していた時期で多くのICOを実施したトークンが販売価格を下回った中、GTOはトークンセール時の0.1ドルは一度も下回りませんでした。
サービス開発が進んでいることや導入される動画配信アプリがあることなど様々な理由がありますが、この結果はICO調達金額が多すぎずトークンの販売価格も高すぎなかったことが証明された形になっています。
動画配信領域そのものが成長ジャンル
前述したようにバーチャルギフトは動画配信とは相性が良いのですが、コミュニケーションのリアルタイム性が低いSNSにはバーチャルギフトはあまり使われないのではと考えています。
しかしライブ動画配信というジャンル自体が成長領域となっています。
そのためGIFTO開発企業が運営しているUplive以外の動画配信アプリがGIFTOを導入すると、GIFTOは何千億円の市場で使われる仮想通貨となり価値も上昇すると考えられます。
競合動画配信サービス(アプリ)がGIFTOとの提携というニュースが、GTOの今後の価格上昇にもっとも貢献すると筆者は考えています。
仮想通貨GIFTO(GTO)の悪い点(デメリット)
競合動画配信サービスがGIFTOを使うメリットが少ない
これまでお話してきたようにバーチャルギフトはライブ動画配信以外ではあまり使われないと考えていますが、Youtubeやツイキャスなどの競合のライブ動画配信サービスがGIFTOを使うメリットが少ないように感じます。
Youtubeはライブ配信者にチップを送れるSuperChatという機能を持っていますし、ツイキャスはビットコインとモナコインをチップとして送れるようになりました。
またGIFTOではバーチャルギフトを法定通貨や仮想通貨に交換するとき、GIFTOの交換所で20%の手数料を取られます。
バーチャルギフト交換時の手数料は粗利率も高く、ライブ動画配信サービスにとって手放したくないビジネスモデルとなっています。
GIFTOを導入する際に手数料の一部を競合サービスにもシェアするなどのインセンティブがないと、各サービス毎に独自のバーチャルギフト用仮想通貨やプラットフォームを作る方向に動くのではないと考えられます。
GTOトークンの用途がバーチャルギフト購入のみと限定的
GTOトークンはバーチャルギフトの購入が主な用途となっており、その用途は非常に限定的なものとなっています。
チップとしてやクラウドファンディングでのクリエイター支援などその他の用途がなければ、バーチャルギフトプラットフォームとしてシェアを獲得できなかったときGTOの価格は下がり続けることとなります。
現状ではバーチャルギフトを買うためだけの仮想通貨となっているため、今後どのような使われ方がされるのかを注目していく必要があります。
仮想通貨GIFTO(GTO)の今後(ロードマップ)は?
ゲームなど動画以外の領域用のGIFTOのDAppsをリリース

GIFTO公式サイトより引用
GIFTOは動画配信領域以外でのバーチャルギフトの活用事例を作るためゲームやチャリティー、クリエイター支援などで使えるDAppsの開発を進めています。
2018年第三四半期中の開発完了を目標としています。
大規模な処理ができるGIFTOブロックチェーンのリリース
GIFTOは2018年第4四半期中にGIFTO独自のブロックチェーンをリリースする予定です。
現在はイーサリアム上でGIFTOは展開されていますが現状のイーサリアムは処理能力が低いため、大規模な処理が可能なチェーンを開発する予定となっています。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
GIFTOはライブ動画配信領域を中心にバーチャルギフトを贈ることができる仮想通貨です。
筆者としてはライブ動画以外でバーチャルギフトを贈る文化が広がりにくいと考えていることと、他動画サービスが積極的にGIFTOの導入や利用を促すメリットがほぼないことからGTOの時価総額ランキングは停滞するのではと考えています。
筆者は記事執筆時点でGTOを保有していませんが、GIFTO開発企業は技術とビジネス両面で信頼できるところが多いため、今後の提携次第でGTOを保有するかどうかを検討していきたいと考えています。それでは!