仮想通貨Maker(メイカー/MKR)の価格は上がる?今後の将来性と購入できる取引所・販売所

アルトコイン

仮想通貨Maker(メイカー/MKR)は1DAI=1ドルという価値が安定している仮想通貨のDAI(ダイ)を裏側で支えるシステムや自律型組織のために使われる仮想通貨です。

この記事ではMKRがどのような特徴を持つ仮想通貨なのか、その将来性や購入方法まで詳しく解説していきます。

Maker(メイカー/MKR)を購入するならどの【取引所・販売所】が良い?

2018年7月時点で仮想通貨Maker(メイカー/MKR)を購入できる国内仮想通貨取引所はありません。

記事執筆時点で10か所前後の取引所に上場しています。その中でも代表的な取引所は下記の4つです。

  • OKEx(オーケーイーエックス)
  • HitBTC(ヒットビーティーシー)
  • Cybex DEX(サイベックスデックス)
  • Bibox(ビボックス)

この中でMKRの購入にオススメな取引所はOKExです。

OKEx(オーケーイーエックス)での購入をオススメする理由

CoinGeckoより引用

記事執筆時点でMKRの取引高がもっとも多いのはCybex DEXです。

EOSベースで作られた分散型取引所ですが、日本語情報が少ないことやまだ出来てから間もない取引所であることからオススメしていません。

OKExは取引高世界一になることもある大手取引所ですので、MKRを取り扱う取引所の中でもっともオススメすることができます。

Maker(メイカー/MKR)の将来性は?これから価格は上がる?

仮想通貨Maker(メイカー/MKR)は記事執筆時点の時価総額ランキングは34位となっています。

MKRは2018年1月には100位圏外、同年4月には40位と時価総額ランキングは上昇傾向です。

MKRは長期的には時価総額ランキングが上昇していく可能性が高いと考えていますが、その理由を3つにまとめて説明しています。

  • MakerとDAIを支えるプラットフォーム
  • 価格安定通貨には多くの需要がある
  • 中央集権型で疑惑の多いTetherの代替通貨に

MakerとDAIを支えるプラットフォーム

Makerとはどのような仮想通貨なのかを説明するためには、仮想通貨DAIと一緒に説明する必要があります。

MKRとDAIは2つで1つ、対となる関係性を持つ仮想通貨です。

DAIの特徴は1DAIが1ドルの価値を持つ価格安定型の仮想通貨である点です。このような特徴を持つ仮想通貨をステーブルコインと呼びます。

そしてMKRは1DAI=1ドルで価格を安定させるためのクッションのような役割を果たします。この詳しい仕組みは「DAIとMakerの関係性と仕組み」の項で解説していますので、ぜひご参照ください。

MKRの価格や時価総額は、DAIへの期待や需要に影響されるということを覚えておく必要があります。

価格安定通貨には多くの需要がある

ビットコインを中心に仮想通貨の多くは価格変動率(ボラティリティ)が高く、それがFXを中心とした仮想通貨投資に多くの人が引き寄せられる魅力にもなっていますが、デジタル通貨として考えるとマイナス面もあります。

例えばICOでETH10億円分を集めたプロジェクトは、ETHのまま持っているとそれが半年後に50億円になっているかもしれないし、もしかしたら2億円になっているかもしれないため、集めたお金は一定割合は法定通貨と交換しておかないと予算が狂ってしまい安心して運営することができません。

同様にAugurなどの予測市場のDAppsでも価格が安定していないと予測の結果に賭けているのか、仮想通貨の変動の結果に賭けているのかよくわからない状況になってしまいます。

その他仮想通貨は国をまたぐ国際送金の代替手段として優れていますが、やはり価格が不安定であるため仮想通貨のまま持っておくことリスクが高くなります。

投資としてならば良いのでしょうか、例えばアメリカで単身赴任で働く父親の母国に住む家族への仕送りであれば、その貴重な生活費はすぐさま現地の通貨に換えられるでしょう。

つまり価格が安定した仮想通貨は買い物などの決済や、DAppsやICO、長期的な融資や与信に使えるため強い需要があるということになります。

その需要の強さは同じくステーブルコインであるTether(テザー)が記事執筆時点で時価総額ランキング10位となっていることで証明されています。

中央集権型で疑惑の多いTetherの代替通貨に

価格安定型仮想通貨としてはドルと価格が連動するTether(USDT)が有名です。

筆者が100ドルをTether社に預けると100ドル分のUSDTが発行され、筆者がTether社から100ドル引き出すとそのUSDTは消失するというのがTetherの仕組みになります。

理論上は発行されている全てのUSDTは、Tether社が保有する法定通貨分の価値を持ち、その法定通貨の価格に連動する仮想通貨となります。

ステーブルコインとしてUSDTは重宝されているため、多くの取引所で基軸通貨としても利用されているのですが、Tetherにはいくつかの疑惑がかけられています。

ビットコインの価格操作疑惑や同社取締役が運営する取引所の不正疑惑などいくつかある疑惑の中でもっとも影響を与えたのは「発行したUSDTに相当する法定通貨(ドル)を保有していないのではないか」というものです。

この疑惑についての詳しい話はこの記事では説明しませんが、もし保有している法定通貨以上のUSDTを発行しているとすればそれが発覚するまでTether社は大量に発行したUSDTで他の仮想通貨を大量に購入することができます。

大量に発行しても価値が下がらない通貨があればいくらでも悪いことができてしまうため、Tether社という1つの法人を信用するしかないというのはリスクが高いと言えます。

そこでMakerとDAIのような担保分散型のステーブルコインがUSDTの代替通貨になるのではと期待されています。

その仕組みを簡単に説明すると、ユーザーそれぞれが保有しているETH相当分のDAIが発行され、DAIを保有している間はそのETHはスマートコントラクト上でロックされて動かすことができません。

そしてDAIを返還するとETHがユーザーに戻ってくるようになっています。

Tether社の場合はTether社のみが担保であるドルを持っている状態に対し、DAIの場合はユーザーが分担して担保であるETHを持っている状態であり、管理者による不正のリスクがないことがメリットとなっています。

このような理由からDAIとMKRはTetherのポジションを奪う可能性のある仮想通貨として注目を集めはじめています。

Maker(メイカー/MKR)とはどんなコイン?

最大発行枚数は100万枚

MKRの最大発行枚数は1,000,000枚となっており、記事執筆時点で流通している枚数は668,228枚です。

DAIとMakerの関係性と仕組み

1DAI=約1ドルと安定させるためにMakerはどのような働きをしているのかを解説していきます。

Makerはイーサリアムのスマートコントラクトを利用してMaker保有者が入金したETHを担保としてその資産価値相当分のDAIを自動的に発行しています。

この仕組みはCDP(Collateralized Debt Position)と呼ばれており、日本語訳では担保付き債務ポジションとなります。

CDPだけでは担保付きでDAIを発行することしか行えないため、1ドルの価値に安定させるための別の仕組みが使用されています。

その仕組みはTRFM(ターゲットレートフィードバックメカニズム)と呼ばれています。

DAIはETHを担保としているため、ETHと米ドルの交換レートに価格が連動してしまいます。

そこで1DAI=1ドルの交換レートがDAI安ドル高の方向に動けば、DAI高ドル安になるようにMakerが担保であるETHをDAIに増額します。

逆にDAI高ドル安の方向に動けば、MakerはETHをDAIから減額させます。

このようにDAIとETHとドルがそれぞれ変動した分をMakerが相殺するように働く仕組みがTRFMとなります。

このCDPとTRFMはイーサリアムのスマートコントラクトを使って自動的に実行されています。

Makerは自律分散型組織によって運営されている

MakerはMKR保有者によって構成される自律分散型組織(DAO)によって運営されています。

MKRはリスク管理などMakerのシステム全体を左右する開発や設定をどうするかについての投票権、ガバナンス(統治)トークンとしての役割があります。

MKR保有者はMakerの自律分散組織、MakerDAO内で新しい提案や投票、それらの辞退などを行うことができます。

MKRを保有者の提案をもっとも集めた提案が、リスク管理などシステムに反映される仕組みとなっています。

他の価格安定型通貨との違い

DAI Tether DigixDAO
運営組織形態 自律分散型 中央集権型 中央集権型
価値連動対象 米ドル 米ドル
担保資産 ETH 米ドル
透明性

Maker(メイカー/MKR)の良い点(メリット)

Augurなど予測市場で使われる可能性

スマートコントラクトやDAppsの利用方法として期待されているAugurなどの予測市場で、価格安定通貨に強い需要があると考えられてます。

仮想通貨のボラティリティの高さにより、将来の予測結果か仮想通貨の変動結果かどちらに賭けているのか曖昧になってしまいます。

例えばW杯でA国(オッズ5倍)が優勝することに10Augur(1Augur=1万円)を賭けた場合、半年後A国が優勝して5倍の50Augurが報酬として与えれましたがこのとき1Augurは2000円となっていたため、50Augurは賭けたときと同じ10万円となっていた。

ボラティリティが高いとこのようなことが予測市場系のDAppsで起こってしまうため、ステーブルコインが必要とされるのです。

とくに分散型アプリ(DApps)では中央管理型のステーブルコインではなく、分散型のステーブルコインがよりDAppsの性質上合っているため、MakerとDAIのほうがTetherよりも求められる可能性があります。

Augur(REP/オーガー)の価格は上がる?今後の将来性と購入できる取引所・販売所

2018.05.06

決済利用を促進させるため他プロジェクトと提携

Makerは東南アジアを中心に仮想通貨対応オンライン口座/ウォレットを開発するOmiseGOと、アフリカでローカル店舗で仮想通貨の決済や交換ができるネットワークを作るDetherと提携しています。

現地通貨が不安定な国では価格が安定しているDAIのような仮想通貨で日常の買い物ができれば非常に便利になります。

現実世界の決済で利用されるための提携を進めていることはMakerのメリットの1つです。

開発進捗や安定通貨についての定期的な投稿

Makerの公式ブログでは月毎の開発進捗報告の記事が投稿され、提携などのリリースもこのブログで発表されています。

MakerとDAIの仕組み解説や価格安定通貨についてのコラム記事もあり、公式ブログとして充実した内容となっています。

Maker(メイカー/MKR)の悪い点(デメリット)

Makerの仕組みがDAIの価格を安定させ続けられない可能性

coinmarketcapより引用

上の画像は2018年1月〜7月のDAIのチャートです。

緑の線がDAIの価格を示しており、瞬発的なブレはあるものの1DAI=約1ドルで推移してきています。

しかしMakerとDAIは前例のない新しい仕組みですので、本当に市場原理やアルゴリズムによって通貨の価格を安定させることができるのか疑問視する声もあります。

この問題は結果を検証していくという時間経過によってしか解決できない問題ですので、長年にわたり安定稼働してきたという実績がつくまではMakerとDAIの仕組みに疑問をいただくのは仕方のないことと言えます。

時価総額上位にも関わらず取引高が少ない

記事執筆時点で時価総額34位のMKRですが、月間の取引高を見ると543位と時価総額の順位の割にはあまり取引されていません。

取引高が少ない場合は短期的な売買に向かないため、投資家の投機ニーズに応えられない可能性があります。

twitterやredditなどSNSが弱い

公式twitterアカウントのフォロワー数が1万強、redditのフォロワー数が約4300人とSNSでの影響力は大きくない状況です。

MakerとDAIの仕組みは安定通貨を生み出すという比較的地味なものになりますので、開発チームがあまりマーケティングに注力していないからと断言することはできません。

しかしSNSでのフォロワー数はその仮想通貨への期待値の高さを計るための目安にもなりますので、その観点からするとMakerは市場からあまり注目されていないと言えます。

Maker(メイカー/MKR)の今後(ロードマップ)は?

将来的には米ドルの価格に固定せずに安定化させる見通し

米ドルは世界でもっとも安定している通貨の1つですが、米国の政治や経済に影響される不安定な面もあります。

DAIは米ドルの価値と連動していますが、将来的には米ドルのみではなく他の主要通貨を複合的に連動させる案やまったく別の方法で安定させる方法を採用する見通しとなっています。

まとめ

いかがでしたでしょうか。

MakerとDAIの仕組みは少し複雑で理解が難しいですが、自律分散型組織によって担保が分散されたステーブルコインの需要は非常に強いと感じています。

しかしハッキング被害などが多発していながらも分散型取引所の普及は遅く、中央集権型の仮想通貨取引所が使われているのと同様に、MakerとDAIも普及まで相応の時間が掛かると考えられます。

ステーブルコインは価値が安定しているため投機対象としては魅力的ではありませんが、MKRはDAIの需要にあわせて価格が上がると考えられるため、価値安定型通貨の将来に期待を寄せる人には良い投資対象になるのではないでしょうか。それでは!