ブロックチェーンは、既存テクノロジーに変わる新しい技術として様々な分野で期待されており、今後のデジタル社会を支えていくことが予測されます。
ロンドンの企業が手がけるオープンソースプロジェクトであるPillarは、個人情報の取り扱いに注目し、それを分散型ネットワークで管理するプラットフォームの開発に取り組んでいます。
今回は、そんなPillarを取引するためのオススメの取引所から将来性、プロジェクトの特徴などをまとめて紹介したいと思います。
目次
Pillarを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Pillarは、ヨーロッパを中心とした活動を行なっており、今現在のところ世界的な人気や知名度は未だ獲得できていません。
取り扱いを行なっている取引所も、正式に確認できるだけで5箇所しかなく、それも全て海外の取引所となっています。
Pillarの1日の取引高もそれほど多くなく、平均で7万ドル程度しかありません。
採用されている通貨ペアは、イーサリアムが取引量の半分近くを占め主要な通貨となっており、ほかには、取引所の独自トークンであったり、ビットコイン、ライトコインなどが扱われています。
Pillarを取引するためのオススメな取引所は以下の通りです。
- ForkDelta
- BancorNetwork
- Cryptopia
- HitBTC
分散型取引所のForkDeltaが最大の取引量を誇る

ForkDeltaは、他の取引所とは違い、ブロックチェーンやP2Pを利用した分散型取引所と呼ばれる新しい形態の取引所です。
Pillarの取引において、取引所別の取引量を見てみると、このForkDeltaが市場の半分近くのシェアを占めており他の取引所を大きく突き放しています。
ForkDeltaのような分散型取引所のサービスは比較的新しく、未知数なところもあるものの、安い手数料や取引所の資産持ち逃げリスクなどが無いことなどから、ユーザーにはそれなりのメリットがあると考えられます。
そもそもPillarを取り扱っている取引所が少ないという点もありますが、これらのメリットを享受できることからForkDeltaはオススメな取引所と言えるでしょう。
Pillar(PLR)の将来性は?これから価格は上がる?
今現時点で、Pillarの将来性は高いことが予測されます。
その理由は、以下の2点です。
- Pillar主催のアンカンファレンスイベントを予定している
- コンテストを実施し運営や開発を活性化させている
それぞれひとつずつ詳細を紹介していきます。
Pillar主催のアンカンファレンスイベントを予定している
アンカンファレンスとは、通常の会議形式のカンファレンスとは違い、オープンスペースで行われる、より参加者と主催者などとのインタラクティブなアクションが期待できるコミュニケーションの場です。
Pillarは、アンカンファレンスイベントを2018年7月にリトアニアでの開催を予定しており、各界のビジネスリーダーや技術者を交えて、ブロックチェーンの将来的利用や仮想通貨経済の今後などのパネルディスカッション、ワークショップなどを行う模様です。
このアンカンファレンスイベントを通じてPillarは、コミュニティの強化や新しいアイディアの取り込みなどのポジティブな結果が期待できます。
コンテストを実施し運営や開発を活性化させている
Pillarは、開発や運営の面でユーザーにコンテストという形で新しいアイディアの提案を広く求めています。
例えば、アイコンのイメージデザインを募集したり、Pillar専用の開発プラットフォームの開発者を募ったりと、プロジェクトのコアとなる部分までユーザーは携わることができます。
オープンソース、オープンイノベーションを掲げるPillarであるからこそ、このようなコミュニティの活性化は非常に重要な成功要因となることが予測されます。
Pillar(PLR)とはどんなコイン?

ロンドンのチームを中心とするオープンイノベーション
Pillarは、Twenty Thirtyというロンドンを拠点とするブロックチェーンや分散型ネットワークによる技術開発を手がける企業のオープンイノベーションプロジェクトです。
オープンイノベーションとは、地域や自治体、大学、企業、個人などの様々なエンティティを巻き込む自由度の高い取り組みです。
個人情報と分散型ネットワークに着目したプロジェクト
Pillarは、デジタル社会の個人情報の重要性に目をつけて、それを分散型ネットワークで管理することで、プラットフォームを通してより利便性の高いサービスの利用を目指しています。
具体的には、Pillar独自のウォレットを提供することで、それを実現しようとしています。
時価総額と発行上限数
Pillarの時価総額は2018年6月時点、日本円で約45億円とそれほど大きくなく、仮想通貨市場全体では201位に位置しています。
この通貨の発行上限数は、8億通貨に設定されています。
Pillar(PLR)の良い点
Pillar Walletであらゆる機能を統合する
Pillarは、Pillar Walletと呼ばれる独自ウォレットを開発しています。
公式の仕様書では、Pillar Walletの特徴が次のように紹介されています。
Pillar Walletは、特定のブロックチェーンシステムや特定のブラウザーに縛られない、デスクトップ及びモバイルでの利用可能なオープンソースなウォレットで、基本的なウォレットの機能に加えて取引所やブラウザーベースのサービスと連動することで様々な機能を提供するのです。
企業利用などに展開可能なホワイトラベルウォレット
ホワイトラベルとは、第三者となる企業などが自由にブランディングを行い他社のサービスや製品を提供することができるビジネス形態です。
Pillar Walletは、どのようなブロックチェーンシステムや取引所、サービスなどに対応できるオープンソースウォレットという特性を生かして、ウォレットをホワイトラベル化して、企業へなどの展開を考えています。
通常ウォレットは、特定のサービス専用に開発されることが多く、このようなホワイトラベルのウォレットは使い勝手が良く、ウォレット機能を実装したい企業にとっては大きなメリットとなります。
Personal Data Lockerでデジタルサービスの利用を便利にする
様々なデジタルサービスには、個人情報が紐づいており、Pillar Walletが統合するブラウザーベースのサービスや取引所などのサービスも例外ではありません。
Pillar Walletは、Personal Data Lockerという個人情報をセキュアに保存する機能を持っており、単純なアカウント情報な管理やその他の個人情報をこの機能で管理することにより、個人にカスタマイズされたデジタルサービスの利用などをサポートします。
発行された仮想通貨の計画的利用が見て取れる
多くの仮想通貨プロジェクトで、発行される仮想通貨の用途が明確でない場合がありますが、Pillarはその情報を公開しています。
発行上限の8億通貨のうち、72%を市場に流通させ、3%をマーケティングに、15%をファンディングプールに、10%を運営会社のコストに当てることになっています。
このような計画的利用は、市場に安心感を与えると同時に効果的な開発やマーケティング活動につながることが予測されます。
Pillar(PLR)の悪い点
まずは分散型ネットワークの有用性の認知が課題となる
デジタル社会において、個人情報はユーザーである個人にとってもサービスを提供する企業においても重要度を増すことが考えられます。
その中でPillarは、様々な個人情報を分散型ネットワークで管理することで、サービスの質や利便性の向上、セキュリティの強化につながることを信じプロジェクトを推進しています。
しかし、世間の一般ユーザーや開発者にとって分散型ネットワークは新しい馴染みのない技術で、個人情報を取り扱う上で信頼を得られていないのが現実です。
今後、Pillarが普及し需要を拡大するためには、どのように社会の信頼を分散型ネットワークにより勝ち取っていくかが課題となるでしょう。
まとめ
Pillarは、分散型ネットワークによる個人情報の管理という新しい着眼点で取り組まれているオープンイノベーションプロジェクトです。
そのソリューションとして多機能なPillar Walletが開発されており、早期のリリースが期待されています。
もし、Pillarに興味があり、投資を考えているのであれば、今回紹介した情報を中心に検討してみることをオススメします。