仮想通貨には、匿名通貨と呼ばれる取引の匿名性を守ることに長けたものが存在し、透明性の高い取引が特徴のビットコインなどとは対象的です。
PIVXは、新しい匿名通貨として開発が進められており、MoneroやDash、Zcashなどと並んで期待されています。
今回は、そんなPIVXを取引するためのオススメの取引所や将来性、通貨としての特徴などまとめて紹介したいと思います。
目次
PIVXを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
PIVXは、日本国内の取引所では取り扱いがないので、取引するためには海外の取引所を利用する必要があります。
海外ではPIVXの知名度は比較的高く、多くの取引所で取り扱いがありユーザーには豊富な選択肢が提供されています。
複数の大手取引所での取り扱いがあり、取引量もアルトコインにしては比較的大きなものがあります。
採用されている通貨ペアを見てみると、ビットコインが取引量全体の85%を占めており、主要な取引通貨となっています。
その他には、韓国系の取引所では韓国ウォンでの取引が盛んで、インドルピー、ユーロ、イギリスポンド、アメリカドル、イーサリアムなどの多様な通貨が取引所によっては採用されています。
PIVXを取引するためのオススメの取引所は以下の通りです。
- Binance
- FEX
- Upbit
- Bittrex
Binanceであれば割引価格で取引でき取引通貨も多様

PIVXは、Binance、UpbitやBittrexなどの大手取引所で取引されていますが、取引量のシェアで見るとFEXという取引所が55%程度を獲得しており首位となっています。
今回、PIVXを取引するためのオススメの取引所であるBinanceは、取引量のシェア15%でFEXやUpbitに次いで第3位で、ビットコインだけの取引量で見ると2位につけています。
Binanceの良いところは、独自トークンであるバイナンスコインをPIVXの取引に採用しており、割引価格で購入することができるところです。
Binanceは、日本でも知名度もあり、多くの日本人ユーザーが利用しているのでその点でもオススメな取引所と言えるでしょう。
PIVX(PIV)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点でPIVXの将来性は高いことが予測されます。
その理由は、以下の2点です。
- 新しいウォレットを公開し利便性が高まる
- 1年で100倍以上の高騰を見せるポテンシャルがある
新しいウォレットを公開し利便性が高まる
PIVXは、2018年の3月までにiOS対応のモバイルウォレットをリリースしています。
その他には、デスクトップウォレットのユーザーインターフェイスを刷新したり、ウォレット内に自治システムのための投票や開発のための提案などを瞬時に行える機能を実装しています。
このようにPIVXは、ウォレットの開発に力を入れており、ユーザーの利便性向上に力を入れて需要拡大を目指しています。
1年で100倍以上の高騰を見せるポテンシャルがある
PIVXの価格推移を見てみると2018年の1月に1通貨あたり13ドル程度を記録しており、直近でのピークとなっています。
2017年からの価格水準から行くと、100倍以上の高騰などとなっており市場の期待の大きさが伺えます。
今現在は、再び価格は低位を行き来していますが、この1年でポテンシャルの大きさは示せたと言えるでしょ。
PIVX(PIV)とはどんなコイン?

リブランディングによって生まれ変わった
PIVXは、もともとDarknetという名称とDNETのシンボルで流通していましたが、名前のイメージの悪さもありその後リブランディングに踏み切りました。
PIVXとは、Private、Instant、Verified、Transactionという、プライベート、即時性、承認、取引という意味を持つ英語の頭文字から来ています。
匿名性の高い取引を実現した仮想通貨
PIVXは、上記で紹介したように匿名性をひとつの売りにしています。
ユーザー本人自体が情報を共有するかを選択できるかどうかを重要視しており、マニフェストに掲げて取引のプライバシーを守る開発方針を明らかにしています。
時価総額と発行上限数
PIVXの時価総額は2018年6月時点、日本円で52億円程度で、仮想通貨市場全体では224位に位置しています。
この通貨の発行上限数は設定されておらず、今の所無限に発行できるようになっています。
PIVX(PIV)の良い点
Coin Joinとゼロ知識証明による匿名化
PIVXは、Coin Joinとゼロ知識証明という技術を駆使して取引の匿名性を高めています。
Coin Joinとは、トランスアクションを実行する際に複数のユーザーの取引をプールして、目的のアドレスに再分配することによって1対1の取引を行うよりも第三者による追跡を難しくしています。
ゼロ知識証明は、暗号技術のひとつで、自分が持っている情報が正しいことを内容を公開することなく証明することができる技術で、PIVXの取引ではゼロ知識証明を応用することでアドレスを公開することなく取引を完了できるのです。
マスターノードの運営による柔軟なリワードシステム
PIVXのネットワークには、信頼性の高いノードであるマスターノードと通常のステーキングノードというものが存在します
マスターノードは、PIVXを10000通貨以上保有して、担保として預けることが条件となっており、その代わりに特別な報酬を得たり、開発への提案、予算案などに対しての投票権が与えられます。
ステーキングノードは、ネットワークに参加しステーキングを行う比較的小規模なノードです。
PIVXのマスターノードとステーキングノードの関係性はシーソーリワードバランスシステムと呼ばれる、シーソーのように報酬の分配比率を調整する機能の上で成り立っています。
まず前提として、PIVXの取引手数料は10%が予算システムにプールされて、残りの90%がマスターノードとステーキングノードの報酬として充てられるように設計されています。
シーソーリワードバランスシステムは、その報酬をマスターノードの数が多ければマスターノードへの分配比率を下げ、対照的にステーキングノードへの分配率を上昇させます。
反対に、ステーキングノードの数が多ければ、ステーキングノードの報酬分配比率を上げ、マスターノードの報酬分配比率を下げることで各ノードの数を調整するのです。
この仕組みの詳細は、ホワイトペーパーにも示されています。
Swift TXによる瞬時の決済が可能となった
ビットコインのブロック生成は平均で10分間の時間を要するのに対して、PIVXのSwift TXを利用した取引は数秒で完結します。
Swift TXは、マスターノードネットワークによって保証されており、不正な取引を排除しながら信頼性の高い取引を可能としています。
通常の仮想通貨での取引は、承認までに膨大な計算量が必要となるため時間がかかりますが、この決済方法では、信頼できるマスターノードにある程度の権限を委任することで承認の短縮化を実現しています。
今後のロードマップでのアップデートに期待できる
PIVXの公式ホームページには、今後の開発ロードマップが公開されています。
2018年9月までには、新しいガバナンス体系の構築、12月までにはブロックサイズの変更、ネットワークの統合、プロトコルの統合などが計画されています。
直近では、非中央集権型の取引所のローンチを6月いっぱいに計画しており、非常に楽しみなプロジェクトになっています。
PIVX(PIV)の悪い点
マスターノードの中央集権化によるSybil Attackのリスクがある
PIVIXは、マスターノードに比較的大きい権限を与えて取引の高速化やシステムの自治などを効率的に行なっています。
担保として、10000通貨以上を委託することをマスターノードになる条件として設定していますが、その仕組みも完璧ではありません。
Sybil Attackとは、ユーザーが結託し不正を起こすリスクのことを言います。
特にPIVXの場合は、マスターノード同士が結託すれば二重送金や投票の操作などが可能となってしまい、一般ユーザーにとっては大きな懸念点となっています。
通貨発行数の制限がないためインフレーションによる価値の低下が心配
通常仮想通貨には、発行上限数が設定されており、インフレーションによる資産価値の低下を防止するようにできています。
しかし、PIVXには通貨の発行上限が設定されておらず、無制限に市場に流通する恐れがあります。
もちろんシステムによるガバナンスは効いていますが、歯止めになるかは未知数です。
世界の規制の流れに抗う特性のプロジェクトである
PIVXは、匿名性の高い取引を特徴とする仮想通貨プロジェクトですが、世界ではマネーロンダリングやダークマーケットでの利用などの犯罪利用が問題視されています。
犯罪の温床となる匿名通貨は、取り扱い禁止国などが出てくれば開発中止など大きなダメージを被るかもしれません。
まとめ
PIVXは、匿名通貨としてゼロ知識証明やCoin Joinと言った機能を実装しており期待のされている仮想通貨プロジェクトです。
マスターノードによる効率の良いシステム維持や瞬時の取引などを実現し、仮想通貨としてのパフォーマンスも高いものがあります。
もし、PIVXに興味があり、投資を考えているのであれば、今回紹介した情報を中心に検討してみることをオススメします。