仮想通貨の基礎技術として開発が進められているブロックチェーンですが、今では様々なシステムを代替する存在としてビジネス面での利用の検討が進められています。
DragonChainは、もともと特定の企業向けのプライベートチェーン技術を導入するために開発が始められましたが、近年オープンソースプロジェクトとし幅広いビジネス利用を目指し公開されました。
今回は、そんなDragonChainを取引するためのオススメの取引所から将来性、通貨としての特徴までまとめて紹介したいと思います。
目次
DragonChainを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
DragonChainは、公開されてから比較的日の浅い仮想通貨プロジェクトで、世界中見渡しても取り扱いを行なっている取引所はさほど多くはありません。
日本国内の取引所では、残念ながらまだ取り扱いはないのですが、海外には現在確認できるだけで10ほど取り扱いを行なっている取引所が存在します。
取引ペアは、ビットコインが全体の取引量の70%ほどを占めており、残りはイーサリアムやアメリカドルとのペグ通貨USDT、取引所によってはNEOなどが採用されています。
DragonChainを取引するためのオススメの取引所は以下の通りです。
- KuCoin
- Gate.io
- Idex
- Tidex
取引環境を求めるのであればKuCoinの1強状態

DragonChainを取り扱っている取引所を比較してみると、大手取引所と呼べる取引所はKuCoinしか現時点ではKuCoinしか存在しません。
取引所別の取引量シェアを見てみても、90%以上をKuCoinが占めており、ほぼ市場を独占していると言っても過言ではない状態です。
KuCoinでは、ビットコイン、イーサリアム、USDT、NEOの通貨をDragonChainの取引ペアとして採用しているので、ユーザーにとっては資金調達は問題とならないでしょう。
また、それぞれの取引通貨ペアだけでみても取引量は一番多いので、他の取引所に比べて流動性リスクも軽減することができます。
大手取引所だけあって日本での知名度もあり、セキュリティや日本人ユーザー受け入れの面もある程度は安心できるでしょう。
これらのことから、DragonChainを取引するにはKuCoinがオススメな取引所ということができます。
DragonChain(DRGN)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点では、DragonChainの将来性は高いと考えられます。
その理由は以下の3点です。
- ディズニーが関与するプロジェクトとして話題になっている
- アメリカのメディアでも大々的に紹介されている
- DragonChainを利用したICOが続々と計画されている
ディズニーが関与するプロジェクトとして話題になっている
DragonChainはもともとウォルト・ディズニー・カンパニーにプライベートブロックチェーンの技術提供を行うために立ち上げられたプロジェクトで、同社のシアトルにあるオフィスで開発されました。
現在は、オープンソースプロジェクトとして幅広いビジネスへ向けての開発を行っています。
このことは周知の事実となっており、市場からは大きな期待が寄せられています。
アメリカのメディアでも大々的に紹介されている
エンターテインメント業界の巨人であるディズニーがブロックチェーン技術の開発や利用に取り組んでいることはアメリカ中に驚きを与えました。
Business InsiderやInc.、HUFFPOSTなどのメディアは、ディズニーのブロックチェーンの商用利用への関心を大々的な見出しを打って報じています。
DragonChainのメディアマーケティングとしては大成功な結果で、注目を集めることには成功していると言っても良いでしょう。
DragonChainを利用したICOが続々と計画されている
DragonChainは、ICOプラットフォームとしての機能を持ち合わせており、2018年1月にはLookLateralというアート作品や資産の流動性を高めることをテーマにしたブロックチェーン活用プロジェクトが初のICOを果たしています。
そのほかにも、DragonChainのホワイトペーパーには、4つの企業がDragonChainを活用したICOを計画していることが示されています。
それらの企業は、Seed2You、LifeID、IDPay、ClevXなど個人情報の管理や支払いシステムなどのプロジェクトを立ち上げるようです。
DragonChain(DRGN)とはどんなコイン?

Dragonchain Foundationが管理するオープンソースプロジェクト
DragonChainはオープンソースのプロジェクトですが、その管理や運営はDragonchain Foundationという団体によって行われています。
DragonChain Foundationは、プロジェクトをオープンソース化すると共に2017年に設立され、コミュニティを通して活発な活動を見せています。
ビジネス向けのブロックチェーン構築プラットフォーム
上記で紹介したDragonchain Foundationとは別に、Dragonchain Inc.という企業も存在し、企業へのブロックチェーンの導入サービスや商用向けの製品の開発などを担っています。
DragonChainは、企業へのブロックチェーン導入を容易にするプラットフォームとして利便性の向上も目指しているのです。
時価総額と発行上限数
DragonChainの時価総額は、2018年5月現在、日本円で160億円程度と小さく、仮想通貨市場全体では99位に位置しています。
この通貨の発行上限枚数は14億通貨となっています。
DragonChain(DRGN)の良い点
多彩なユーズケースが紹介されている
DragonChainは、ブロックチェーンのビジネス利用を目的としており、様々な用途が想定されます。
公式ホームページでは、具体的にどのようなユーズケースが存在するのかをリストで網羅的に紹介しています。
主な機能を紹介すると、金融業向けのブロックチェーンを活用した先物、オプション、スワップなどのデリバティブ取引、大企業向けのデータ共有システムやリアルタイムのデータ分析機能、IoTプラットフォームとしての活用などが紹介されています。
人気の高い既存のプログラミング言語で開発ができる
DragoinChainの売りのひとつは、既存のITエンジニアなどが親しみやすい開発環境にあります。
このプラットフォーム上での開発は全て、Java、Python、NodeやC#などの現在主要なプログラミング言語として利用されている言語で行うことができます。
新しく開発言語を覚えたり、違ったルールでの記述を行う必要がないので、その点はユーザーフレンドリーなプラットフォームだと言えます。
5段階のコンセンサスでセキュリティを確保する
DragonChainには、コンテクストベースの承認という概念が備わっており、その中では5段階のコンセンサスが採用されています。
その5段階のコンセンサスとは、レベル1からレベル5の順で、Business Verification、Enterprise Verification、Network Diversity Verification、External Partner Verification、Public Verificationとなっています。
下位のコンセンサスレベルから上位に行くほどセキュリティが高くなり、ハッキングなどのリスクを軽減することができます。
仮想通貨の分配が公開されている
仮想通貨は、すべての発行された通貨が市場に流通するわけではなく、開発者への報酬や開発のための資金源としてリザーブしたり、財団が保有したり、関係者に分配することがしばしばあります。
この市場に流通していない仮想通貨の扱いは難しく、用途が明確にならない場合などもあり、一部の人間が権力を握ってしまう可能性もあるので問題になっているケースも多々あります。
しかし、DragonChainは、公式ホームページで、発行された通貨の分配の割合を公開しており、透明性の高い運営をアピールしています。
DragonChainの仮想通貨が市場に流通する量は全体の55%で、チームへの報酬が20%、リーザーブとファンドへのストックが合計で25%となっています。
分配の公平性は別にして、分配を明確に公開していることは、投資家や市場に対してもプラスの印象となります。
ロードマップ公開で継続的なアップデートに期待できる
DragonChainのロードマップには、2017年からの計画と今後のアップデート予定が公開されています。
例えば、2018年5月中には、開発フレームワークの強化やスマートコントラクトのライブラリ追加、新しいPoWコンセンサスアルゴリズムのテストなどの実行が計画されています。
ロードマップには、2018年12月までの計画に加えて、将来的な計画も公表されており、マイクロソフトが提供するビジネス向けクラウドサービス、Microsotf AzureやGoogleクラウドなどとの連携する構想があることが記されています。
DragonChain(DRGN)の悪い点
大手取引所への上場が進まない現状がある
オススメの取引所で紹介したように、DragonChainを取り扱っている取引所で大手と呼べる取引所は、今の所KuCoinのみとなっています。
その他には、世界最大級の取引所であるBinanceのユーザーによる人気投票により、上場まであと少しの状況にあると噂されていますが、現状では未だ未定の状態です。
DragonChainは、プロジェクトとしては優秀かもしれませんが、仮想通貨を流通させ、需要を拡大するためには、やはり大手取引所への積極的な上場が必要となりそうです。
まとめ
DragonChainは、ウォルト・ディズニー・カンパニーが関与していることで話題を集めたブロックチェーン技術のビジネス利用の拡大を目指す仮想通貨プロジェクトです。
5段階のコンセンサスプロセスによる堅固なセキュリティや人気の開発言語をそのまま使える開発環境などユーザーにとってもメリットとなる機能を備えています。
一方で、大手取引所での取り扱いの少なさなどがネックとなっており、需要拡大のためには積極的なマーケティング活動を行う必要があるのも事実と言えます。
もし、DragonChainに興味があり、投資を考えているのであれば、今回紹介した情報を中心に検討して見ることをおすすめします。