今では、仮想通貨は法定通貨の代わりとしての決済機能だけではなく、ブロックチェーンを応用したシステムの中で様々な役割を果たしています。
Basic Attention Tokenは、全く新しい分散型のブラウザーサービスに紐づいた仮想通貨で、そのエコシステムを構築するための重要な役割を担っており、プロジェクトとともに大きな注目を集めています。
今回は、そんなBasic Attention Tokenを取引するためのオススメの取引所や将来性、通貨としての特徴などをまとめて紹介します。
目次
Basic Attention Tokenを購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
Basic Attention Tokenは、ブラウザーサービスを肝とした新しい仮想通貨プロジェクトということで世界的に注目されていますが、日本での知名度はまだなく、日本国内の取引所では取り扱われていません。
したがって、取引するためには海外の取引所に口座を所有しなければいけないのですが、海外に目を向けるとほぼ全ての主要取引所が取り扱っており、選択肢は豊富です。
取引ペアとなる通貨は取引所によって数多く存在し、ビットコインを中心にイーサリアム、アメリカドル、インドルピーなどが主要なものとなっています。
Basic Attention Tokenを取引するためのオススメの取引所は以下の通りです。
- Binance
- Bittrex
- Bitfinex
- Huobi
Binanceであれば割引価格で取引できる
Basic Attention Tokenの取引量全体を取引所別で見てみると、大手取引所のBinanceが35%を占めていて、そのほかにはUpbit、Bittrex、Bitfinance、Huobi、Liqui、BuyUcoinなどが主となって市場を分け合っています。
Binanceは、ビットコインやイーサリアムでの取引はもちろんのこと、独自のトークンであるバイナンスコインでの取引も可能となっており、バイナンスコインを使った取引には割引が適応されるため、他の通貨ペアでの取引よりもお得感があります。
また、Binanceは、取引所の規模も大きく、セキュリティ面でも安心感があり、日本でも割と知名度もあるのでオススメの取引所だと言えます。
Basic Attention Token(BAT)の将来性は?これから価格は上がる?
現時点で、Basic Attention Tokenの将来性は高いと予測されます。
その理由は、以下の3点です。
- ICOでは数十秒で30億円以上を調達した
- インターネット利用増加で需要拡大が見込まれる
- インターネットサービスとブロックチェーンに特化したメンバーを揃えている
ICOでは数十秒で30億円以上を調達した
Basic Attention Tokenは、2017年5月に公開されたばかりの新しい仮想通貨です。
その期待度は高く、ICOの際には開始数十秒で38億円の投資を集めたとして話題にもなりました。
現在の価格は、1通貨あたり0.3ドルと一時期の盛り上がりに比べて30%程度に落ち着いていますが、ICO時の勢いからわかるようにアイディアとしては優秀で、今後価格が高騰する可能性を大いに秘めていると考えられます。
インターネット利用増加で需要拡大が見込まれる
Basic Attention Tokenは、インターネットブラウザーサービスと連携した仮想通貨プロジェクトで、独自に提供するブラウザーのユーザーによる利用が需要拡大の肝となります。
その点、インターネット市場は、通信回線の高速化とモバイルデバイスの普及などの後押しで、世界中で市場の広がりを見せており、今後そのトレンドは継続することが予測されます。
このことから、ブラウザーサービスに目をつけたBasic Attention Tokenにとっては、プロジェクトの追い風になることでしょう。
インターネットサービスとブロックチェーンに特化したメンバーを揃えている
Basic Attention Tokenの開発チームは、公式ホームページでメンバーを紹介しております。
チームには、Brendan EichというFirefox創始者のひとりやブラウザーエンジニア、アプリケーション開発者など多彩な人材が参加しており、ブロックチェーン開発者との競創を生み出すようなチーム構成となっています。
ブロックチェーンを活用したブラウザーサービスを肝とするだけに、適切な人材を要するBasic Attention Tokenには期待せざるを得ません。
Basic Attention Token(BAT)とはどんなコイン?

ベンチャー企業によって生まれた仮想通貨
Basic Attention Tokenは、Brave Softwareというベンチャー企業の手によって生まれました。
Brave Softwareは、Braveと呼ばれるウェブブラウザーをリリースしており、押し付けがましい広告をブロックしてウェブサーフィンの環境を改善するというコンセプトを持っています。
ブラウザーを利用した報酬として得られる
Braveは、ブラウザー上で一般的な広告をブロックするだけではなく、逆にユーザーが広告を見ることで報酬を得られる機能を実装することを計画しており、Basic Attention Tokenはその報酬として活用されます。
時価総額と発行上限数
Basic Attention Tokenの時価総額は、2018年5月時点、日本円で約350億円程度となっており、仮想通貨市場全体では55位に位置しています。
この通貨の発行上限数は、10億通貨に設定されています。
Basic Attention Token(BAT)の良い点
3つの視点でインターネットの課題解決に取り組む
通常の仮想通貨プロジェクトとは違い、Brave Software社のBraveブラウザーを中核に添えるプロジェクトは、3つの視点でインターネットの課題解決に取り組むことが公表されています。
その3つの視点とは、ユーザー、コンテンツプロバイダー、広告主です。
独自のリサーチの中では、ユーザーは望まない広告によって、モバイルユーザーの平均50%データ通信量を浪費しており、バッテリー消耗やプライバシー面、ローディングタイムの増加などの弊害を引き起こしているとしています。
また、コンテンツプロバイダーは、嫌気のさしたユーザーのアドブロックなどで収益性を失っており、広告主もユーザーに広告の視聴を強制することで悪い印象を与えていると考えられています。
Basic Attention Tokenを報酬とする新しい広告モデルを構築することで、Braveはこれらの課題を解決することができると期待されています。
鍵となるブラウザーは爆速の性能を見せる
このプロジェクトの肝となる肝心なブラウザーは、広告をブロックすることで通常のブラウザーに対して爆速と呼ばれるほどのパフォーマンスが実現するようです。
ユーザーは膨大なデータ通信を広告に費やしているので、Braveを利用することで得られるメリットは大きく、今後の利用者拡大につながることが期待できます。
ANONIZEを採用し高い匿名性を保持する
Basic Attention Tokenは、ANONIZEと呼ばれるコンセンサスアルゴリズムを採用しており、ユーザーの匿名性を強化しています。
このことにより、ブラウザー上で発生する広告詐欺などの被害を回避することができるとされています。
このことは、ホワイトペーパー内に詳細が記されています。
ERC20のトークン規格の基に開発されている
Basic Attention Tokenは、ERC20というイーサリアムを基礎としたトークン規格の基、開発されています。
このことにより、イーサリアムの基礎技術を応用できることだけではなく、高い信頼性やセキュリティ、豊富な既存ウォレットへの対応のしやすさなどの恩恵を受けています。
Basic Attention Token(BAT)の悪い点
大手広告事業者とバッティングする可能性がある
Basic Attention TokenとBraveブラウザーによる広告の排除や広告視聴者への仮想通貨でのインセンティブ支払いといったアイディアは非常に優れたものです。
しかし、それはGoogleやFacebookといった今や世界を代表する大手広告事業者との戦いであることも同時に意味します。
これらの企業は、インターネットでの広告事業から大きな収益を得ており、Braveの掲げる理念には真っ向からぶつかり合ってしまう可能性があります。
特に、Chromeというブラウザーを開発しているGoogleにとっては、Brave Softwareはあまり良い存在とはなり得ないでしょう。
まとめ
Basic Attention Tokenは、Brave SoftwareのBraveというブラウザーを中核に添えたインターネットの新しい広告体系を実現するための仮想通貨プロジェクトです。
Braveは、望まない広告の視聴をブロックできることから、インターネットユーザーからは重宝されていますが、今後需要を拡大するためにはGoogleなどの大手広告事業者との争いになることが予測されます。
もし、Basic Attention Tokenに興味があり、投資を考えているのであれば、今回紹介した情報を中心に、じっくり検討して見ることをオススメします。