ビットコインにばかり世間の注目は行きがちですが、アルトコインの中にも特徴的で将来性抜群の仮想通貨は存在します。
ダッシュ(DASH)もそのアルトコインのひとつで、ビットコインとはまた違った特徴を持っています。
今回は、そんな仮想通貨ダッシュについて、オススメの取引所、優れた特性、将来性までまとめて紹介したいと思います。
目次
ダッシュ(DASH)を購入するならどの【取引所・販売所】が良い?
2018年2月現在、国内の取引所ではコインチェックのみが取り扱っています。
ただし、ネム流出の問題による事業停止のリスクを抱えているコインチェックを回避したいのであれば、海外の取引所を利用するしかありません。
ダッシュを購入するオススメの取引所は以下の通りです。
2.〈海外〉Hitbtc(ヒットビーティーシー)
3.〈海外〉Bitfinex(ビットフィネックス)
4.〈海外〉Binance(バイナンス)
1番安くダッシュが買えるHuobi

Huobi(フオビー)は香港とシンガポールに拠点を構える取引所です。
もともと中国市場では三大取引所と呼ばれていた大手の取引所です。
ダッシュの取引量は、このHuobiとHitbtcで全体の半分以上を占めます。
なぜこの取引所をダッシュの購入に進めるかというと、現時点で大手取引所の中では一番の安値をつけているからです。
Huobiで購入すれば、Hitbtcと比べて常時2ドルほど安くダッシュを購入することができます。
また、ウェブサイトやインターフェイスも日本語対応しているので、その点もオススメの理由です。
ダッシュ(DASH)の将来性は?これから価格は上がる?
ダッシュの価格推移と今後の展望

2017年のはじめまでは、1500円以下の価格で低空飛行を続けていましたが、下記紹介している好材料を燃料に、徐々に価格を上げていきました。
11月には3万円台を記録し、12月には一気に15万円超えまで高騰しました。
2018年2月現在では、他の仮想通貨同様に高騰はひと段落し、6万円程度に落ち着いています。
仮想通貨バブルに乗って値を上げたという側面もありますが、ダッシュに対する市場からの期待は大きく、他の通貨と比べても取引量、時価総額の上がり幅が大きいことがわかります。
今後の展開によっては、十分に値上がりが期待できる仮想通貨のひとつであることは間違いありません。
ジンバブエの取引所BitcoinFundiに上場

2017年8月にジンバブエの取引所、BitcoinFundiにダッシュが上場されました。
政府発行通貨がハイパーインフレーションに陥ってしまい、通貨システムが機能していないという崩壊状態のジンバブエ。
こういった状況だけに、政府発行通貨の代役としてダッシュをはじめとした仮想通貨の普及が期待されています。
同年の11月27日には、ダッシュはジンバブエの決済サービスKuvaCashへの出資を決めており、モバイル決済ツールとしての基盤を整備。
今後のジンバブエでの展開次第では、仮想通貨が地域に広く普及した初めてのケースになるかもしれません。
iOS対応の公式ウォレトが登場

ダッシュは、Appleストアへのアプリケーション申請を過去に拒否されている経緯がありました。
しかし、2017年7月に入り状況が一変し、Appleがダッシュの公式ウォレットを含むアプリケーションに対するリリース許可を出したことが大きな話題になっています。
Appleがダッシュを正式に認めたとなれば、モバイル決済、ソリューション開発が加速度的に進む可能性があり、ダッシュはさらなる高みを目指し動き出すことでしょう。
Amazonギフトカードが割引価格で購入できる

ダッシュは、ギフトカードのディスカウントストアであるBitCartと提携しており、このサービスを通してAmazonギフトカードが通常の15%オフで購入できます。
Amazonをよく利用する人であれば、非常にお得な特典で、ダッシュを購入するひとつのモチベーションにもなり得ます。
ダッシュ(DASH)とはどんなコイン?
ダッシュの歴史と名前遍歴

ダッシュの歴史をたどるともともとは2014年にリリースされたエックスコイン(Xcoin)という仮想通貨から始まっています。
それが、1ヶ月足らずでダークコイン(DarkCoin)という名称に変更され、さらにはイメージの悪さを払拭するために2015年に現在のダッシュ(DASH)に行きつきました。
確かに、”ダーク”というネーミングは仮想通貨のマイナスの印象と結びつきやすく、あまりいいセンスとは言えなかったのかも知れません。
ちなみにDASHはDigital Cashという英単語を組み合わせてつけられた名前です。
ここまで値動きに大きな起伏はありませんでしたが、仮想通貨としては歴史ある方なので、昔から開発を続けてきた成果がようやく2017年に花開いたといったところでしょう。
仮想通貨全体で11番目に大きい時価総額

アルトコインの中でも比較的大きい時価総額を誇ります。
2018年の2月時点では、ネム(NEM)を追い抜き、時価総額は5300億円に到達、全体では11番目の大きさとなっています。
ダッシュの発行上限とインフレーション対策
ダッシュの発行上限は、2200万通貨となっています。半減期は設定されていませんが、その代わりインフレーション対策として、毎年新規通貨の発行量が7.1%ずつ減少して行く仕組みになっています。
ダッシュ(DASH)の良い点
高い匿名性を保つ送金方法プライベートセンド
ダッシュのプライベートセンドは匿名性を高めた送金を行うことを目的としています。
ビットコインなどの透明性が比較的高い仮想通貨では、特定の個人情報はわからないまでにしても、どのアカウントがどういったやり取りをしているかを第三者が把握することができます。
これで匿名性が守られているかと言われると疑問が残ります。
ハッキングやデータの流出などで、個人情報と公開されている取引情報が結びついてしまう可能性も考えるとなおさらです。
そこで、考案されたのがCoinjoinという方法を利用したプライベートセンド。
Coinjoinではまず、送金したいユーザーの通貨を一度大きなお財布にプールします。
そこから通貨を分割、再合成して、各々の送金先に目的の額を送金。
こうすることによって、送金元が特定しにくくなり、高い匿名性を保持する送金手段を実現しているのです。
このプライベートセンドは、3人以上の送金者と1000DASH以内での利用という条件の範囲内で利用可能です。
瞬時に取引を完了させるインスタントセンド
ダッシュでは、決済時にユーザーのオプションとしてインスタントセンドを選択することができます。
インスタントセンドは、ほんの数秒で送金を完了させる優れた機能です。
ビットコインでは、マイナー全体のネットワークで膨大な計算処理を行い取引の承認を行なっています。
しかし、このダッシュのインスタントセンドでは下記で紹介する優先度の高い承認者、マスターノード達に一任することでスピーディーな送金を実現しています。
マスターノードになると特別報酬がもらえる
通常のマイナーとは別に、システム保持の大きな役割を担うマスターノードには、特別にマスターノード報酬が与えられます。
プライベートセンドやインスタントセンドの手数料の約45%をマスターノードで分配できるので、通常のマイナーより報酬面でメリットがあります。
ただし、マスターノードになるためには条件が存在し、最低1000DASH以上の担保、24時間稼働できるコンピュータ、独自のIPアドレスなどを用意しなければいけません。
1000DASHの担保は現在であれば、6000万円以上の価値となるので大きな負担となりますが、重要事項を決定するマスターノードがダッシュの価値を脅かすような不正を働かないようにするには必要なのです。
マスターノードになると開発に関われる
マイニングの報酬の10%は開発費としてプールされる仕組みになっています。
4000を超えるマスターノード達はそのファンドを元に、ダッシュの開発を計画し、その提案、可決投票まで行います。
このような自治形態を分散型自立組織(Decentralized Autonomous Organization)と呼び、ダッシュのさらなる発展に貢献しています。
誰でも簡単に使えるプラットフォームEvolutionを開発
ダッシュの公式ホームページで”おばあちゃんでも使える”というキャッチフレーズで、ユーザーフレンドリーなプラットフォームの開発を行っていることを伝えています。
実態は、Paypalに似たサービスとして、ネットショップやオークションサイト、サブスクリプションサービスとの連携で、ダッシュを使って商品購入の代金や会員費を簡単にやり取りできるようにすることが目的です。
ダッシュ(DASH)の悪い点
報酬減によるシステム維持が難しいと予測される
システム維持に関する課題は、発行枚数を制限している仮想通貨はどれでも抱えている問題ですが、マスターノードを採用するダッシュではそれが露骨に現れる可能性があります。
ダッシュの肝はマスターノードの存在といっても過言ではありません。
マスターノードになるためには、1000DASHの担保金を含め大きなコストがかかってしまいますが、その見返りとして特別にマスターノード報酬を支払っているのです。
しかし、この報酬が減少していくとなるとマスターノードになる旨味が薄れてしまい、露骨にマスターノード離れが進みかねません。
救いは、マスターノードたちがシステム開発の提案ができるので何かうまい方法を見つけ出すかもしれないということですが、そうでなければ報酬減は急速なシステムの崩壊に繋がることが予測されます。
犯罪の温床となれば政府の規制に苦しめられる
匿名性が高い仮想通貨ということは、ダッシュは裏社会の住人たちにとっては非常に好都合であるということでもあります。
お金の流れが見えないだけに、マネーロンダリングを容易に実行できるようになります。
また、多くの国で禁止されている武器、麻薬、人身売買などの闇取引に利用される可能性もあります。
そういった犯罪の温床となれば、各国政府は匿名性の高いダッシュの規制に走り、普及拡大の道を閉ざされてしまうかもしれません。
各国政府から批判めいた発言があれば、少なくとも価格には悪い影響を及ぼすでしょう。
まとめ
ダッシュはビットコインや他の通貨に比べて匿名性の高さや取引スピードの速さで優れていることがわかりました。
その肝となるのがマスターノードで、プライベートセンド、インスタントセンドの実現、システム自治の観点で大きな役割を担っています。
2014年からの取り組みで、着実に実力をつけて、2017年には注目の仮想通貨となったダッシュは、ジンバブエへの進出やモバイルアプリケーションの開発など、今後も期待できる要素はたくさんあるので将来性という面では十分でしょう。
しかし、明確な問題点もあるダッシュですので、投資の可否を判断する際には、ダッシュを取り巻く世論がどのように動くのかを注意深く観察する必要があります。